「おおしたさん」のブログです

思っていることや考えていることを、気ままに書いています。

選挙での子育てアピール、年寄りの時代に果たしてどうなんだろ?

2023年12月28日 | 考えていることとか思っていることとか
議員による「子どもがいる」アピールは、もはや時代遅れなのだろうか。これからますます「お一人様」が増えていく時代に、選挙における子育て世代へのアピールは、果たしてありなのだろうか。

これだけ子どもが少なくなり、子育て人口が少なくなり、年寄りばかりになり、投票が年寄りのものに成り果てた時代、果たして子育てアピールが当選に繋がるのだろうか。悲しいかな、孫のいる年寄りも少なくなっている現実に、本気で議員になりたいなら、子育てを封印しなければいけない時代になっているのではないだろうか。

もちろん国の未来を考えた時、最も考えるべきことは教育だ。これは間違いない。だが、自民党と公明党の有権者は年寄りばかりだとしたら。高齢者の増加と教育面への財源捻出の間でもがくのはわかるが、教育云々を全面に出したら、選挙に勝てるわけがない。そう、子育て世代へのアピールが過ぎたら、有権者たる年寄りは黙ってはいないだろう。あの福祉に明るい公明党でさえも、今年3月「住民税非課税世帯の子供1人あたり5万円支給という」といった的外れな原案を発表している。財源云々、党の年寄りに遠慮しなければいけない事情もわかるが、公明党でさえこの有様だ、子育てへの税金投入となると、なんとも歯切れが悪すぎる。

もちろん野党も有権者たる年寄りへの目線は気になるところだが、年寄りの目にがんじがらめにされている与党より、教育における改革案は出せると思う。出せるとは思うが悲しいかな野党は野党、外野でピーチク騒ぐだけ。政策を実現する力は全くない。本来ならば、年寄りからも税金が取れる消費税を引き上げ、所得税を減らせば、世代間格差は少なくなるだろう。そしてその分配により、地方に住む若者はその地に住むことができ、その恩恵を年寄りも受けるわけだが、その辺りの決断は政治家の腹の括り具合、全くもって決断力のかけらもない調整型の首相にそれを求めるのは酷かもしれない。

私が子育てをした10年前でも金銭面は相当きつかったが、まだ隣近所に住む子育て世代との助け合いはあったと思う。でも今はどこもかしこも「お一人様」仕様、本来ならば赤の他人も含めて、寄ってたかって大人が関わらなければいけない子育てを、親にだけ押し付ける世に成り下がったこの世界で、果たして私は子育てができるだろうか。

とにかく「お一人様」はこれからも増産される。夜な夜なネットフリックスやアマゾンプライムに明け暮れ、休日は友人とランチを楽しむ。もはやセックスの目的は子作りではなくセックスだけといった、去勢されて小さくまとまった人間ばかりになったこの時代に、なぜに子どもが必要なのだろうか。いまだに旧態依然の人間が政治を操り、子育てを家族に押し付け、わけのわからないモラルを子育てに要求する。とりあえず、その良し悪しはともかく、子育て世代へのアピールをメインに選挙を行うなら、よほどの戦略と覚悟が必要だと思う。

【2023年6月に書いたブログより】
お一人様で生きることができるようになったこの時代、子育てはお金がかかるし社会的にも恩恵を感じる事は少ない。そして有権者のほとんどが年寄りの日本において、子育てファーストを掲げる政治家が当選しにくい仕組みがすでに出来上がっている。益々年寄りが増えるこの国で、私も子育て世代よりお一人様を大切にする政治家を選ぶかもしれない。


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2 コメント

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Unknown (たたら)
2023-12-28 08:10:52
お邪魔します(*- -)(*_ _)ペコリ
地元のテレビ局が、今年から子供がいる女性アナに週に何回か担当させるようになりました。
この人が出る時は画面からうるさいくらいの子育てアピール攻撃をくらいます。
子なしの視聴者にとっては違和感しかありません。
そして、だいたい子供がいる人と話を合わせる相方の口から出るのは「たいへん」の一言です。
「母はたいへん」「親はたいへん」ばかり言われても……。
ガッツリ税金巻き上げられ他人の子を無償で学校へ行かせても要求は増す一方で、その上ジジババの負担まで背負わされている子なし現役世帯の方が「たいへん」なんですけどね。
もうひとつあるテレビ局は視聴者層が若い世代なので、年寄りVS若者みたいな構図ができあがっています。
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たたらさん、ご訪問ありがとうございます (わたし)
2023-12-28 13:34:14
年寄りvs若者、子ありvs子なし、、
たたらさんのおっしゃるとおり、子育て目線の強調はいかがなものなのでしょうね?
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