「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

自分の機嫌は自分でとりたい

2023年08月03日 | 考えていることとか思っていることとか
大好きな恋人がいるのに心はずっと不安。そんな人がいるかと思えば、恋人がいれば不安が解消されると思っている人もいる。いずれにせよ、幸せを他人に依存している限りにおいて、その不安は解消できないと思うのだが、おそらく与える喜びを知らずにこれまで生きてきたのだろう、そのような話を聞く度になんだか心配になってしまう。

恋人や友達は過去を知らないまったくの赤の他人、楽しい瞬間もたくさんあるが、些細ないさかいや喧嘩も多分にある。誰かといたら幸せになれるかといったらそんな事はない。兄弟姉妹も大変だが、赤の他人も大変だ、例え恋人であろうと、関係性を維持するための努力は必ずいる。

相手に愛されるためにはこちらから愛さなければ。でも相手への依存が強ければ強いほど、分かるはずが無い相手の気持ちを推し量るばかりになってしまう。そうなると相手の行動全てに気持ちが向いてしまい、挙句の果てにそれが疑いに変わる。本当はそんな事は無いのに。そうならないためには自分の機嫌は自分で取るようにしないと。そして自分の機嫌に相手を巻き込まないようにしないと。他人からの自立、それさえあれば、その人との縁を大切にできる。だから相手が何をしてくれようとしてくれなくても、自分の思うように自分を決められる。

人生楽しい時もあれば辛い事もある。人は思うようには動いてくれないものなのだから、人によりかかって生きていると心底しんどくなる。だから他人といても楽しいし、一人でいても幸せ、そんな感じで生きていたいな、と思う今日この頃。

どこで生きようとも、その場での小さな幸せを、じっくりかみしめて生きていける人でありたい。そこには自らの自立が必要で、それがあればどんな人とも生きていける。そんな気がする。人間は他の動物と違いかくも弱く、集団でしか生きることができない。そんな私たちだからこそ、集団に身を置きつつも個の自立を意識する。それがあれば生きやすくなると思う。たぶん。


私はどこで生きようとも幸せを感じる事ができる人間でありたい。アウシュビッツを生き延びたヴィクトール・フランクルはあの極限状況の中で、沈む夕日に涙する、そんな小さな事でも感動する気持ちさえあれば生きていけると言っていた。



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