今日は終日雨でしたね!
明日何が起きるかわからない日本
日本での暮らしは大変だ。まず夏の暑さは尋常では無い。その湿度が日陰の温度を下げないため、夜中も暑いままである。日本の家屋が風通しを考えて作られているのは、夏の暑さを第一に考えているからだという。冬は冬で凍えるように寒く、おまけに家は風通しが良いときている。それに加えて地震に台風も頻発するのが日本である。自然災害によっては作物が育たず飢えと隣り合わせになることもしばしばある。そしてそのほとんどが山なので、耕作できる場所は限られている。だから台風や地震で壊滅状態になっても、同じ場所でやり直さなければいけない場合もたくさんある。
生きることがとても大変な場所なので、当然知恵が必要となる。それが高じて地方でも読み書きができる人は多く、なかには趣味が和算とかいった、算数を趣味にする人が出てきたりもする。そういえば和算書の中に著者が女性である「算法少女」という本があったりもする。意味もなく学ぶことを楽しむ人が市井にいるような、昔からとんでもない国だった。だが学ぶことを厭わない国民性により、明治維新後すぐ欧米列強に対抗できる力をつけることができた。そして世界にもまれにみる経済大国に発展した。しかし狭い国土で身を寄せ合って暮らしてきたことによる島国根性は変えることができず、人の目を気にして生きにくさは尋常ではないほどに続くこととなる。
しかし戦後のアメリカナイズ、高度経済成長あたりから地域やコミュニティの息苦しさを感じていた人の声が大きくなり始め、個が認められていく。ここぞとばかりに家族の縁は切れ、個を楽しむ人の声が大きくなっていく。そうこうするうちに時間と労力そしてお金が最もかかる子育てが蔑ろにされ、子育ては経済的観点から考えられるようになり、損得勘定が上手い声の大きな人が、子育てを損だと言い切るほどまでになってしまった。そして個人の自由の旗印のもと、究極なまでに子育てがしにくい国に成り下がってしまった。
日本は経済成長によりインフラは整備され、少々の天変地異ではびくともしない国になった。そしてあのか弱い子どもの生存率も大幅に高くなり、子どもが生まれても独身時代の生活ができるくらいの人数でよしと考える人が多くなる。当然一人っ子が増えていく。
だが待てよ、北朝鮮に南海トラフ、ウクライナ侵攻に端を発するエネルギー問題、それらが真綿で首を絞めるかの如く生活を苦しめ始めている。気づいているのかいないのか、気づかないふりをしているのかわからないが(茹でガエル)、天変地異は必ず起きるし、戦争も阻止できない場合があるかもしれない。今がこのまま続くわけがないから、身の回りの備えだけはしておこうと思う。
どこの誰とも分からない、自分の思う通りに機嫌を取ってくれるネット住民にどっぷりとはまり、井の中の蛙はその居心地の良さに沈んでいく。そして茹で蛙とばかりに、ネット社会に内在する危険を察知することができず、いつの間にかそこから這い上がれなくなってしまう。
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