選挙:衆院選 来月30日投票 麻生首相「早期解散」断念--与党大勢に妥協
麻生太郎首相が13日、衆院選の日程を7月21日にも解散-8月30日投票と決めたのは、内閣支持率の低迷する中、可能な限りの先送りを求める与党内の大勢と、「麻生降ろし」に対抗するため早期の解散に踏み切りたい自身の事情との妥協点を探った結果だ。
首相は12日投票の東京都議選直後に解散し、8月上旬投票とする日程を模索していたが、都議選で自民党が惨敗し「このまま衆院選に突入すれば自民党の大敗は免れない」との見方が党内に広がった。都議選から衆院選までの期間を長く取りたい公明党はもともと8月下旬以降の投票を求めており、与党内の反発を覚悟で早期解散に踏み切れば、かえって首相退陣論に火がつきかねない状況だった。
ただ、国会会期末(7月28日)ギリギリまで解散を先送りすれば、党内の反麻生グループに「麻生降ろし」の猶予を与えることになる。衆院選は解散から40日以内に投票しなければならないため、8月30日に投票日を設定したうえで最大限早められる解散日が7月21日だ。
しかし、主要地方選で連敗の続く自民党にとって8月30日の投票までに態勢を立て直せる見通しがたっているわけではない。自民党の派閥領袖の一人は「時期で慌てることはない。ただ、時間があり、党内のごたごたが心配だ」と警戒。中堅・若手には「都議選に惨敗した直後に解散日程を決断するなんて、自民党を解体させる気か」と麻生首相への不満がくすぶり、次期衆院選に向け党内が一枚岩になれるかはなお不透明だ。早期の衆院解散に警戒感を強めていた公明党は「以前から8・30を主張していたので、結果的に良かった」(幹部)と安堵(あんど)感が漂った。【中田卓二】
今度こそ本当に解散総選挙は実行されるのだろうか?
安倍総理辞任以降、何度今度こそ解散総選挙かと、ぬか喜びさせられた事だろう!
しかし此処まできたら、もう解散でも任期満了でも期間的には大した違いはないところまで来ている。
落ちるかもしれない自民党の議員さん達にしたら、
一ヶ月でも長く職に留まっていたら、一ヶ月分の歳費だけは確実に手に入るので、
総選挙をぎりぎりまで、引き伸ばしておきたかったのだろうけれど、
麻生下ろしの風におびえた麻生総理は、
自分が下ろされる位なら、即時解散で押し切ることにしたようである。
(西川社長続投問題の時には、あれ程優柔不断でなかなか踏ん切りをつけれなかった人であるが、
自分のため必要とあれば、すぐに決心の出来る人のようである。)
麻生太郎という人は、大義の為と誓い合った年来の同志でも、自分の都合の為なら、
少々は迷っても、ついには裏切りを決断してしまう人であるが、
今解散したら自党にとって非常に不利であると分っていても、
その為に自分が不利な事に見舞われるとなったら、
自分の利益を最優先させる人であるということが、今回の事でも露呈される事となった。
「酒飲みは奴豆腐にさも似たり 初め四角で後はぐじゃぐじゃ」という狂歌を聞いたことがあるが、
「小泉の残せし悪を正さんと、初め威勢よく、後はへろへろ」というのがこの1年の麻生総理の行動パターンであったような気がする。
ご自分の遣りたい事(G8出席)だけは、きっちりと遣りとげたから、思い残す事は無いとばかりに、
今回は、誰がどんなに困ろうと、知った事かと有無を言わせぬ、
総理の特権事項の断行である。
それというのも、おちおちしていたら麻生下ろしの風に、吹き飛ばされる恐れがあるからであって、
自党に有利か不利かなどは、判断基準の中には全然入っていない。
自分にとっての都合、すべての判断の基準は此処に有る。
自民党員も恐ろしい人を、総理総裁に選んだものである。
尤も、そうでない人は自民党には、雨夜の星で、ほとんど無かったのかもしれないけれど・・・・・
そういう麻生総理のお陰で、解散総選挙は一ヶ月余りだけ、
もっと粘りたい自民党議員を押さえ、幾らか時期を早めてくれたということだろうか。
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