「目標を今日のタスクまで
落とし込み、自分をがんじ
がらめにする」
まずは絶対忘れてはいけないことです。
達成目標・行動目標・実行項目、
この3つがきちんとつながる
ように組み立てること。
つまり実行項目が達成されれ
ば必ず行動目標が達成される
ようにし、行動目標が達成
されれば必ず達成目標が
達成されるようにする、
ということです。
断言できますが、世の中に
ある90%以上の目標は
「根性論」に過ぎません。
事業部に大きく紙で
「昨年対比120%達成」
と書いただけ。
売上目標と日割り計算の表を
作っただけ。
強化する商品と営業目標を
作っただけ。
……そんなものばかりです。
目標は「やるぞ!エイエイオー!」
ではいけません。
「今日どこで誰が何を
どのようにするか」が明確で
ある状態まで具体化しなければ、
目標は達成できません。
つまり理想論である目標数値を、
現実的な今日のタスクまで
具体化する作業こそが
目標設定なのです。そのために
「理想である達成目標」
「それを実現する細分化
された行動目標」
「今日やるタスクまで落とし込ん
だ実行項目」――この3段階で
具体化するのです。
“水は低きに流れ、人は易き
に流れる”と、先ほど述べました。
誰もが心当たりがあるはずです。
それなのに世の中のほとんど
の人が「自分を律する目標設定」
をしないのです。
「今日どこで誰が何をどの
ようにするのか」まで具体化
しなければ、みな「まあいいか」
で逃げてしまうのに。
「毎日本を読む」では誰も
達成できないのです。
「毎日、19時から20時の間、
勉強部屋で、机に向かって、
先月買ったマクロ経済学の本を、
必ず1日10P、読み終わる
まで続ける」と、小学生でも
わかるように行動を設定しなければ、
人間は逃げるのです。
ジム通いが3か月以上続いた
人はいますか?
資格の勉強を挫折せずに
続けられた人はいますか?
休日に早起きして1日を
大事に使う……ということを
続けられている人はいますか?
誰もが楽な方へ楽な方へと
流れることを経験している
はずなのに、どうして自分を
律する目標を立てないのか
私には不思議でなりません。
目標とは弱い自分を縛る
ギブスです。だからこそギブス
の目は細かければ細かい方が良い。
ギブスが穴だらけですぐに
体から落ちるようでは、
自分を縛ることにならないからです。