「技術志向」とはどういう
ことでしょうか?
それは簡単に言うと、
「液晶パネルを発明したから
TVを作ろう」という発想です。
かつてはそれでよかったのです。
新しい技術は消費者が喜んで
受け入れてくれました。
しかし技術が成熟してくると、
圧倒的な新製品というのは
生まれにくくなります。
作る側は小さな差別化に
こだわるようになり、
やがて消費者のニーズから
ズレていきます。
その最たる例が携帯電話でしょう。
ほんの数年前まで、日本中の
メーカーが携帯電話を製造
していました。
しかし皆さんは感じませんでしたか?
こんな機能、誰が使うの?」
「こんな分厚い取扱説明書、
読んでられない!」
そこに登場したのが、
スティーブ・ジョブズです。
彼は天才エンジニアであり、
天才経営者ですが、その本質は
「天性のマーケター」
であったと思います。
ジョブズは常に、「テキサスの
おばさんでも簡単に使える機械」
を目指していたそうです。
彼は携帯電話からボタンを
ほとんどなくすために
「タッチパネル」という方式を
採用しました。
「タッチパネルを発明したから
アイフォーンを作ったのでは
無いという事です。