初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第729回】アンダートン

まずはこれをご覧ください。



こちらはアンダートンといい色のフィルターを

通して見た時の印象の違いをポイントにします。

例えば同じ赤でも青いフィルター越しに見た赤は

どこかシャープで涼しげな感覚がありますが、

黄色のフィルターを通してみた赤は暖かみの強い

朱色のようなぬくもりを感じます。

このような印象の違いから、同じ色でも青みを

多く感じさせる色をブルーアンダートン、

黄色みを多く感じる色をイエローアンダートン

の色と呼びます。

色の統一性というのはアンダートンつまり、地色

を統一する事をいいます。

例えば、針葉樹と広葉樹を比べても葉の色も

幹の色も違います。大きな傾向としては、針葉樹

はブルーアンダートーンが多く、広葉樹にはイエロー

アンダートーンが多いようです。

日本は針葉樹を好む国であり、欧米は広葉樹を

好む国でもあります。似た樹種でも日本に育つ木と

北米・南欧で育つ木では、山を見ても土の色を見ても

違います。

実際には木材の色も違います。

北米のログハウスなどに使われているパイン材は

イエローアンダートーンです。それに対して日本

の木材の中でも、良く知っているキリ箪笥を思い

出してみてください。青桐と呼ばれている程、

ブルーアンダートーンの木材です。

国産の杉は白太も赤身も、また削りたてのヒノキ

の木肌の白さも、ブルーアンダートーンです。

伝統的な和室の色合いは、土壁にしても漆喰に

してもブルーアンダートーンの傾向にあります。

つまり、何を言いたいかと言いますと...

続きは次回です^^;
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