初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第2291回】儚さを託す...

建物の現場を見ると番付がされて

おり、よく見ると「いろはにほへと...」

と記入されております。

昔の数え方だと思いますが、

以外に深い意味が。


本当は...

いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ  つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす


いろはにほへとの「いろは歌」の一行目

「色は匂えど 散りぬるを」は、

仏教の「諸行無常」を教えたもの。

「諸行無常」は、『平家物語』の冒頭にも、

「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声

 諸行無常の響きあり」と出てきます。


「諸行無常」の「諸行」とは全てのもの、

「無常」とは、常がなく、変わり

続けていることです。

この世のどんなものも、変化しています。

どんなに大事にしても、愛する人も、

大切な物も、必ず壊れていく定めにあります。


このような意味合いを番付に託すとは

昔の方の「儚さ」に粋を感じます^^
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