半世紀を彷徨う

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無くなっていくのか?日本人のちょっとした気遣い

2019-04-12 21:08:31 | 日記
いや、もう本当にどうでもいい様な細かい話なんだけど。

かなり前から宝くじのロト6を買っている。
週1回抽選があって、数字を6つ選んで一口200円。
ところがいつからだったか週2回の抽選になっちゃった。

5口1000円で買っていたものを、週2回で2000円はキツイ。ムリ。
だから3口を週2回で合計1200円買うようにした。
毎週2回買いに行くのは面倒。だから2回継続で一度に買ってしまう。

そうするとお金を払って渡される券は2枚になる。分かりにくいけど2枚の券を受け取る。
売り子のお母さんは1枚ずつ機械から発券されるのを手に取って、おれに渡してくれる。

その時になんと!抽選が早い券を後ろに、抽選が後の券を前にしてくれるんだけど、
受け取る側からすると先に見たいのは抽選が早い券。しかしそれを下にして渡すわけよ。
おれとしては、そこは抽選が早い順に並べて欲しい。

確かに、これだけ引っ張って言いたい事はそれだけか!と思われるかもしれない。
でも昭和の時代なら売り子さんが意識して順番に並んで渡してくれる工夫をしていたと思う。
いつも逆順に渡されるなら並べ変えろよって言われるかもしれないけどさ。

そういう細かい事まで気を使ってくれていたはずなんだよな。
接客業なら店員同士の隠語を使って客に変に思われないようにするとか。
デパートの店員さんがトイレに行きたい時にヘルプを呼ぶ時に隠語を使って
呼び出し放送するとかあったらしいよ。それはちょっと違うかな。

おれの子供くらいの年齢だと、デパートのエレベーターに人が専属で乗っていて、
乗ってきた客に目的階を聞いてボタンを押し、その階に着く前に
フロアの売り場説明をしてくれていた、エレベーターガールなんて知らないだろうな。

高度成長期ならではのお客の購買力により、人件費が余裕で出たんだろうね。
そんな仕事があったのも客に対する思いやりから来ていたんじゃないかな?

JRになる前の国鉄だった頃、当然自動改札なんか無くて、
高速の料金所みたいに駅員さんが立っているブースがあって、(屋根は無い)
切符をその人の方へ出すと、はさみっていうニッパーとかペンチみたいな道具で
パチンと切ってくれた。

その切れた形が駅ごとに違うとか言っていた気がする。
駅員さんも乗客が来ない時もはさみをチャンチャンとリズムをつけて鳴らしていた。
思いやりはコストと一緒にカットされてしまうものなのかな。

いやいや、いい例を思いついた。トイレットペーパーの先端を三角に折るとか?
うちの会社では掃除の人がやってくれているな。
普通の人がやっているのは、「それは尻を拭いた手で折っているのか?」
そういう風に考えちゃいけないね。ちょっとした思いやりだよ。

何もかもが「手間」としてやる努力をしなくなるのはさびしい。