TEATRO BASTIN DEL CARMEN内のオブジェ
予告通り、今日はサーティワンのお話。
サーティワン・アイスクリームが町に出来たのは
私が中学生の時だった。
開店当日は大騒ぎ、クラス中の女の子がその話でもちきりだった。
あんな色の、あんな形のアイスクリームはまだ一般的ではなく
(田舎だったからね)
漫画の中や雑誌の中のアイドルが
おしゃれアイテムとして必ず手に持っている物だった。
その日近隣の中学生女子は目一杯のおめかしをし、
夢のおしゃれアイテムを買うために小遣いを握り締め
サーティワンに並んだのだ。
おめかし服は英字がどかどかとプリントしてある
だぼだぼのトレーナーに、ウエストと足首のところで
キュッとすぼまったジーンズ。お尻から太腿にかけては
やはりダボっとしているやつ。
足首までの短いソックスにバスケットシューズ、
キャップのつばを後ろにしてかぶり、前髪は薄くして
出来る限り長く伸ばし、遠くへ飛ばしていた。
キルティングかビニールの、口のところで
紐ですぼめるタイプのバッグを持ち歩き、
スケルトンブラシとファンシーショップで買った
安っぽい手鏡をセットで持ち歩いていた。
思い出すだけでもちょっと恥ずかしい。
買うアイスクリームは皆横並びに
「ストロベリーとチョコミントのダブル」だった。
それが一番「らしい」色だったのだ。
とても美味しいとは思えないチョコミントを
背伸びして食べ、次の日から
好きなアイスはチョコミントと自称するようになる。
ベンチに座ってお姉ちゃんの部屋からかっぱらってきた
明星やザ・テレビジョンをみんなで読み
ちょっと大人な気分でアイドル話に花を咲かせるのだ。
咲かせるのだ、つっても残念ながらサーティワンは
当時の私の小遣いからしたらかなりお高かった。
気張って買ったチョコミントは歯磨き粉の味だし
私の当時好きだった歌手はアバ。
サーティワンに合わせて頑張ってはみたものの
かなり初歩の段階で脱落した私は
その後おしゃれな女の子の社交場である
サーティワンに行くことはなかった。
今の小さな女の子達の社交場はどこなんだろう。
聞いてみたいなあ。
予告通り、今日はサーティワンのお話。
サーティワン・アイスクリームが町に出来たのは
私が中学生の時だった。
開店当日は大騒ぎ、クラス中の女の子がその話でもちきりだった。
あんな色の、あんな形のアイスクリームはまだ一般的ではなく
(田舎だったからね)
漫画の中や雑誌の中のアイドルが
おしゃれアイテムとして必ず手に持っている物だった。
その日近隣の中学生女子は目一杯のおめかしをし、
夢のおしゃれアイテムを買うために小遣いを握り締め
サーティワンに並んだのだ。
おめかし服は英字がどかどかとプリントしてある
だぼだぼのトレーナーに、ウエストと足首のところで
キュッとすぼまったジーンズ。お尻から太腿にかけては
やはりダボっとしているやつ。
足首までの短いソックスにバスケットシューズ、
キャップのつばを後ろにしてかぶり、前髪は薄くして
出来る限り長く伸ばし、遠くへ飛ばしていた。
キルティングかビニールの、口のところで
紐ですぼめるタイプのバッグを持ち歩き、
スケルトンブラシとファンシーショップで買った
安っぽい手鏡をセットで持ち歩いていた。
思い出すだけでもちょっと恥ずかしい。
買うアイスクリームは皆横並びに
「ストロベリーとチョコミントのダブル」だった。
それが一番「らしい」色だったのだ。
とても美味しいとは思えないチョコミントを
背伸びして食べ、次の日から
好きなアイスはチョコミントと自称するようになる。
ベンチに座ってお姉ちゃんの部屋からかっぱらってきた
明星やザ・テレビジョンをみんなで読み
ちょっと大人な気分でアイドル話に花を咲かせるのだ。
咲かせるのだ、つっても残念ながらサーティワンは
当時の私の小遣いからしたらかなりお高かった。
気張って買ったチョコミントは歯磨き粉の味だし
私の当時好きだった歌手はアバ。
サーティワンに合わせて頑張ってはみたものの
かなり初歩の段階で脱落した私は
その後おしゃれな女の子の社交場である
サーティワンに行くことはなかった。
今の小さな女の子達の社交場はどこなんだろう。
聞いてみたいなあ。