レンキン

外国の写真と
それとは関係ないぼそぼそ

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2006年09月20日 | ぼそぼそ
TEATRO BASTIN DEL CARMEN内のオブジェ



予告通り、今日はサーティワンのお話。

サーティワン・アイスクリームが町に出来たのは
私が中学生の時だった。
開店当日は大騒ぎ、クラス中の女の子がその話でもちきりだった。
あんな色の、あんな形のアイスクリームはまだ一般的ではなく
(田舎だったからね)
漫画の中や雑誌の中のアイドルが
おしゃれアイテムとして必ず手に持っている物だった。
その日近隣の中学生女子は目一杯のおめかしをし、
夢のおしゃれアイテムを買うために小遣いを握り締め
サーティワンに並んだのだ。

おめかし服は英字がどかどかとプリントしてある
だぼだぼのトレーナーに、ウエストと足首のところで
キュッとすぼまったジーンズ。お尻から太腿にかけては
やはりダボっとしているやつ。
足首までの短いソックスにバスケットシューズ、
キャップのつばを後ろにしてかぶり、前髪は薄くして
出来る限り長く伸ばし、遠くへ飛ばしていた。
キルティングかビニールの、口のところで
紐ですぼめるタイプのバッグを持ち歩き、
スケルトンブラシとファンシーショップで買った
安っぽい手鏡をセットで持ち歩いていた。
思い出すだけでもちょっと恥ずかしい。

買うアイスクリームは皆横並びに
「ストロベリーとチョコミントのダブル」だった。
それが一番「らしい」色だったのだ。
とても美味しいとは思えないチョコミントを
背伸びして食べ、次の日から
好きなアイスはチョコミントと自称するようになる。
ベンチに座ってお姉ちゃんの部屋からかっぱらってきた
明星やザ・テレビジョンをみんなで読み
ちょっと大人な気分でアイドル話に花を咲かせるのだ。

咲かせるのだ、つっても残念ながらサーティワンは
当時の私の小遣いからしたらかなりお高かった。
気張って買ったチョコミントは歯磨き粉の味だし
私の当時好きだった歌手はアバ。
サーティワンに合わせて頑張ってはみたものの
かなり初歩の段階で脱落した私は
その後おしゃれな女の子の社交場である
サーティワンに行くことはなかった。


今の小さな女の子達の社交場はどこなんだろう。
聞いてみたいなあ。

はじめて物語

2006年09月18日 | ぼそぼそ
TEATRO BASTIN DEL CARMEN 02



「初めて~を食べた」日の事を覚えているだろうか。

私がよく覚えているのは
キウイフルーツをはじめて食べた日だ。
今でこそ半分に割ってスプーンでほじるような
横暴な食べ方が主流になっているが
輸入されたての時は一つ300円くらいしたので
それはそれは特別な日に
薄くスライスして食べる果物だったのだ。

小さい頃に友達の家の誕生会ではじめて見た。
キウイフルーツという名前が聞き慣れなくて、
「きゅうり?キウリ?」と何度も聞いたものだ。
毛むくじゃらの動物のような外観とは違い
切った中身は半透明の緑色をしていて、その断面は花火のよう。
切っているお母さんを囲んで皆で「わああ」と声を上げた。
キウイは二つしかなかったので全員で分けると
一人二切れか三切れしか食べられなかったが
梨をもっと美味しくしたみたいな味で
噛むと種がプチプチするのが面白くてずっと笑っていた。
その日からその場にいた全員が
「好きな果物はキウイフルーツ」になったもんだ。

女の子の靴にはキャンディキャンディか
花の子ルンルンが付いていた時代。
明日は「サーティワン・アイスクリームが町にやってきた」
です。
(年がばれる)

人として

2006年09月17日 | ぼそぼそ
ラ・プラタ川



彼が旅に出ている時に
私は日本の自分のサイトで日記をつけていた。
彼が海のように広いラ・プラタ川で写真を撮っている頃
私は廃品回収で美味しんぼを拾い
ほくほく読んでいた事が分かる。


何て言うか、成長したい。