野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

青い房状の花が印象的なムスカリ

2019年05月01日 12時33分19秒 | 
野原に逃げ出した園芸種と言えば、ムスカリも最近増えているようだ。
一見して外来種と分かるブルーの鮮やかな花だが、
ごく自然な顔で野原でも花開いている。
(2019-04 神奈川県川崎市)







ムスカリ

ムスカリ(学名: Muscari)はツルボ亜科ムスカリ属の植物の総称。狭義には、学名 Muscari neglectum をムスカリという。

名の由来はギリシャ語の moschos(ムスク)であり、麝香のことである。花は一見するとブドウの実のように見えることから、ブドウヒアシンスの別名を持つ。



開花期は3月初旬から4月末頃。花色は鮮やかな青紫色だが、近年、白色、コバルト色なども見られる。花弁はあまり開かない。

分布
原産地は南西アジアあるいは地中海沿岸地方で、地中海沿岸が分布の中心。

日本には30数年前ごろから市場に出回り、近年人気品種となって、各地の公園などでごく普通に見られる。

人間との関わり
ムスカリ属の一部は園芸植物としてよく栽培される。球根は数年くらい植えたままでも差し障りないが、できれば秋に掘り上げるとよい。病虫害もあまりなく、栽培しやすい植物である。早春を彩る花として絨毯のように多数を植え付けると効果的である。

野生化して野原でもみられるフシネハナカタバミ

2019年05月01日 10時37分29秒 | 
野生化して庭から逃げ出したフシネハナカタバミ
園芸種らしいきれいなピンクだ。
花はたしかにカタバミに似ている。
園芸種はときに在来種を圧迫するが、わたしたちの周囲の植生に新しい色をつけ加えてくれるのもたしかだ。
頭から排斥すべきではないだろう。
(2019-04 神奈川県川崎市)






イモカタバミ
開花時期 4月、5月、6月、7月、8月、9月
花の色 赤
名前の読み いもかたばみ(ふしねはなかたばみ)
分布 原産地は南アメリカ
日本でも野生化
生育地 道ばた、空き地 庭植え
植物のタイプ 多年草
大きさ・高さ 10~30センチ
分類 カタバミ科 カタバミ属
学名 Oxalis articulata

花の特徴 花茎の先に十数個の花が散形につく。
花弁は5枚である。
花の色は濃い紅紫色で、濃い紅色の筋が入る。
花の真ん中も濃い紅色をしている。
雄しべの葯の色は黄色い。

葉の特徴 根際から生える葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)である。
小葉の形はハート形をしている。

実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。

この花について ―
その他 和名の由来は、芋のような塊茎によって増えるところからきている。
別名をフシネハナカタバミという。
日本へは戦後に渡来した。
現在では、栽培されていたものが逸出して各地で野生化し、道ばたなどに生える。
ムラサキカタバミに似ているが、こちらは花の真ん中は黄緑色である。
また、雄しべの葯の色は白い。
属名の Oxalis はギリシャ語の「oxys(酸っぱい)」に由来する。この属の植物にはしゅう酸を含み酸っぱいものが多いことからきている。
種小名の articulata は「節目のある」という意味である。