野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

高尾山の全山を飾っていたヤマアジサイ

2019年05月30日 09時37分41秒 | 
このアジサイは高尾山の全山いたるところで花を開いていた。
ヤマアジサイともサワアジサイとも呼ばれる。
沢沿いのほぼ目の高さに白い花を咲かせるので、よく目立つ。
足元ではシャガがやはり谷筋に満開だった。
(2019-05 東京都 高尾山)




ヤマアジサイ
ヤマアジサイ(学名: Hydrangea serrata)は、アジサイ科アジサイ属の1種である。山中で沢によく見られることから、サワアジサイとも呼ばれる[1]。

ただし、独立した種として認めず、アジサイ Hydrangea macrophylla(種としてのアジサイ、ガクアジサイ)の亜種 Hydrangea macrophylla subsp. serrata などとする説もある[2]。

分布
本州では関東より西、また四国、九州などの山地に分布する[3]。千島列島、台湾、中国南部の山地にもみられる[4]。

特徴
ガクアジサイと比べ、花の色が多様性に富む[1]。花序は直径7–18センチ、装飾花は直径1.7–3センチ[3]。葉質は薄く光沢がなく、小さく(6.5–13センチ[3])、長楕円形・楕円形・円形など形はさまざまである[1]。枝は細く、樹高1メートル程度である[3]。

利用
葉にフィロズルチンの配糖体を含むものがあり、甘茶として利用される[3][5]。「甘茶(アマチャ)」は分類上特定の品種を指す名称ではない[6]。

木陰でやさしい紫の花を咲かせるムラサキシキブ

2019年05月30日 06時40分51秒 | 
木陰でムラサキシキブのやさしい紫の花が咲いているのに気づいた。
枝の下に隠れて咲くので、よく探さないと見えない。
でも蜂が集まっているので、ここに何かあるぞ、と分かる。
写真は、葉に星状毛が多く、触ってみるとふさふさしているし、
葉の付け根が丸いので、ヤブムラサキだろう。
秋にどんな実がなるのか、楽しみだ。

花や実などの詳しい写真は、ムラサキシキブ(紫式部)ヤブムラサキ(薮紫)のサイトが詳しい。

(2019-05 神奈川県川崎市 林間)






ムラサキシキブ
ムラサキシキブ(紫式部、Callicarpa japonica)はシソ科の落葉低木である。日本各地の林などに自生し、また果実が紫色で美しいので観賞用に栽培される。
特徴
高さ3m程度に成長する。小枝はやや水平に伸びる。
葉は対生で長楕円形、鋭尖頭(先端が少し突き出すこと)、長さ6-13cm。細かい鋸歯がある。葉は黄緑で洋紙質、薄くて表面につやはない。初めは表側に細かい毛があることもある。

花は淡紫色の小花が散房花序をつくり葉腋から対になって出て、6月頃咲く。秋に果実が熟すと紫色になる。果実は直径3mmで球形。栽培品種には白実のものもある。

名前の由来は平安時代の女性作家「紫式部」だが、この植物にこの名が付けられたのはもともと「ムラサキシキミ」と呼ばれていたためと思われる。「シキミ」とは重る実=実がたくさんなるという意味。
スウェーデンの植物学者のカール・ツンベルクが学名を命名した[1]。

分布など
北海道から九州、琉球列島まで広く見られ、国外では朝鮮半島と台湾に分布する。低山の森林にごく普通に見られ、特に崩壊地などにはよく育っている。ムラサキシキブ(コムラサキ、シロシキブ)の名所として、京都・嵯峨野の正覚寺が有名である。

したたかに生き延びるワルナスビ

2019年05月30日 06時21分53秒 | 
街路の舗装の隙間からワルナスビが花を開ているのをみつけた。
目に見えないような隙間からよく生えたものだと驚く。
ワルナスビという名前は、ナスに似た花を咲かせるが
茎などの強い棘をもっているから「悪い」というわけだろう。
あるいは根絶しにくいという意味もあるだろう。
かわいい花なのだが。
(2019-05 神奈川県川崎市 道端)







これは後ろ姿なので、前からみると






ワルナスビ
ワルナスビ(悪茄子、学名:Solanum carolinense)はナス科の多年草。日本も含め世界的に帰化している外来種である。
特徴
茎や葉に鋭いとげが多く、種子が家畜の糞などに混じって広がり、垂直および水平に広がる地下茎を張ってあっという間に繁茂する。耕耘機などですきこむと、切れた地下茎の一つ一つから芽が出てかえって増殖してしまい、また除草剤も効きにくいため、一度生えると完全に駆除するのは難しい。

花は白または淡青色で同科のナスやジャガイモに似ており、春から秋まで咲き続ける。果実は球形で黄色く熟し、プチトマトに似ているが、全草がソラニンを含み有毒であるため食用にはできず、家畜が食べると場合によっては中毒死することがある。

和名はこれらのたちが悪い生態により付けられた[3]。英語でも「Apple of Sodom(ソドムのリンゴ)」、「Devil's tomato (悪魔のトマト)」などという悪名で呼ばれている。

外来種問題
日本では1906年(明治39年)に千葉県成田市の御料牧場で牧野富太郎により発見及び命名され、以降は北海道から沖縄まで全国に広がっている[4]。1980年代頃から有害雑草として認識されるようになった[4]。鋭い刺や毒を有するため、家畜に被害を与え、作物の品質を低下させる[1]。また、ナスやジャガイモなどの作物の害虫であるニジュウヤホシテントウの温床ともなる[3]。

外来生物法により要注意外来生物に指定されている。