野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

幽遠な気分を誘うミヤマヨメナ

2019年05月29日 10時52分33秒 | 
高尾山で咲いていた可憐な春の菊、ミヤマヨメナ
立ち上がった花弁が美しい。
少し白みをおびた花もまじっていて、そこだけ別の静かな時間が流れているような
幽遠な気分を誘う。
(2019-05 東京都 高尾山)






ミヤマヨメナ
ミヤマヨメナ Aster savatieri は、シオン属のキク科植物。春に開花する数少ない野菊の一つである。園芸植物としてよく知られるミヤコワスレは本種の園芸品である。

特徴
多年生の草本[1]。地下茎は這う[2]。地上の茎は立ち上がって高さ20-50cmに達し、普通は束になって出る。根出葉はロゼット状で長い柄があり、開花時にも存在する。葉身は長楕円形で、時には卵状楕円形の場合があり、その大きさは長さ3.5-6cm、幅は2.5-3cm。先端は鋭く尖るかまたは鈍く尖り、縁には荒い鋸歯がある。また葉質は柔らかく、その両面には細かな毛がある。

花は5-6月に咲く。伸びた枝の先に単独で生じ、総苞は半球形で長さ6mm、個々の鱗片は2列に並んで全てほぼ同長で草質で先端は尖るか突き出して尖り、縁に細かな毛がある。花は縁に1列の舌状花が並んでいて淡青紫色で径3.5-4cm。内側の筒状花は黄色で花冠の長さ4.5mm。舌状花はほとんど白くなることもある[3]。種子(果実・痩果)は倒卵状長楕円形で少し扁平になっており、冠毛はない。

和名は深山に生えるヨメナの意である[4]。別名であるノシュンギクの名は野菊としては珍しく春に咲くことによる[5]。

種小名はフランスの植物学者サヴァティエ(P. A. Savatier)にちなむ[6]。

分布と生育環境
本州から九州に分布し、温帯下部に生育する[7]。山地に生え、木陰に生じる[8]。

いろいろな花を思い出させるゼニアオイ

2019年05月29日 05時54分40秒 | 
ゼニアオイとはちょっとひどい名前だが
フヨウやムクゲなどと同じアオイ科の一つの属を形成する植物である。
日本には江戸時代から持ち込まれたという。
道端の思わぬところで咲いているのをみつけた。
花がフヨウほど大きくないので、いろいろと似た花が思い出される。
(2019-05 神奈川川崎市 道端)






ゼニアオイ
ゼニアオイ(銭葵、学名: Malva mauritiana L.)は、アオイ科ゼニアオイ属の多年草。ウスベニアオイの変種とされることもある[3]。ともにコモン・マロウ(英:Common Mallow)とも呼ばれている。

形態・生態
大変丈夫で寒さに強い植物であり、草丈は60-150cmほど。日本には江戸時代に鑑賞目的で渡来したが、強健な性質から逸出し、現在では帰化植物のひとつとなっている。
初夏から夏にかけて赤紫色の花を咲かせる。この花は近縁種のウスベニアオイと同様にハーブティーとなる。

アンバランスな花弁で目を引くミゾカクシ

2019年05月29日 05時39分39秒 | 
かつては溝を隠すほどに茂っていたのだろうが
今ではなんとか生き延びているにすぎない。
休耕田の畔で見つけたときには、どこかほっとした。
どこかユキノシタに似たアンバランスな花弁のつき方が特徴的だ。
雑草と言われながら、いつまで生き延びることができるのだろうか
(2019-05 神奈川川崎市 田畑)




ミゾカクシ
ミゾカクシ (溝隠、Lobelia chinensis)はキキョウ科ミゾカクシ属の雑草。和名は、溝を隠すほど茂ることから付けられた。また、田の畦に筵を敷いたように生える様子からアゼムシロ(畦筵)ともいう。

特徴
湿った場所に生える多年草。茎は細くて横に這い、節ごとに葉をつけ、根を下ろす。

葉は互生、間隔を置いて付き、長さ1-2cmで狭い披針形、葉柄はなく、縁には低い鋸歯がある。葉は黄緑でのっぺりしており、主脈以外は目立たない。

花は6-10月、葉柄から出る花茎は1.5-3cmで立ち上がり、先端に一つ花をつける。花は径1cmほど、唇形花で上二弁と下三弁に分かれ、下三弁はくるりと外へ巻く。花は白から薄い紫を帯びる。

分布と生育環境
日本では北海道から琉球まで分布し、日本国外では中国、インド、マレーシアに分布する。湿地に多く、特に水田周辺ではよく見かける、水田雑草の一つである。

欧米ではグラウンドカバーとして利用される。

漢方薬
中国医学では漢方薬の基本となる50種の薬種の一つである。夏に採取したものを洗浄、乾燥させたものを用いる。腫瘍や毒蛇の咬傷、利尿剤として用いられる。