野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

三位一体のムラサキツメクサ

2019年05月20日 14時32分24秒 | 
かつて五世紀頃にアイルランドを訪れてキリスト教を布教したパトリックが、クローバーの三枚の葉を使って三位一体を教えたのだという。それでクローバーはアイルランドの国の花となっている。この花もその栄誉にあずかっているらしい。ゲンゲと同じようにミツバチのために蜜を供給し、鋤き返して畑の肥料になるという。
(2019-05 神奈川県川崎市 公園)






ムラサキツメクサ
ムラサキツメクサ(紫詰草、Trifolium pratense)はシャジクソウ属の一種である。和名ではアカツメクサとも、あるいは一般に赤クローバーとも呼ばれる。

ヨーロッパ、西アジアおよび北西アフリカ原産であるが、世界中に移入されている。以下の7変種が知られており、変種毎に分布も変わる。日本にはシロツメクサと共に牧草として明治以降移入されたようである。

形態
多年生の草本で、大きさは株により 20-80cm とまちまちであり個体変異が大きい。互生する葉は3枚の葉片から構成されるいわゆる三つ葉で、葉片3枚をあわせた径は 15-30 mm であり、葉片1枚の幅は 8-15mm である。各葉片には葉の中ほどに特徴的な三日月型の白い模様が入る。葉柄は長さ 1-4cm で2本の托葉を備える。

花は鞠状の集合花序をなし、その径は 2-3cm である。花色は黒みがかったピンクで、基部ほど色が薄くなる。稀に白花を咲かせる株もあり、この変異が固定された園芸種をセッカツメクサ(雪華詰草)またはシロバナアカツメクサ(白花赤詰草) Trifolium pratense f. albiflorum とも呼ぶ。

花が終わって果穂が目立つアカシデ

2019年05月20日 14時21分51秒 | 
公園で、果穂をたくさん吊り下げているアカシデが目立った。
日の光だけがひたすらまぶしい。
新緑の季節を満喫できる最近の日々である。
(2019-05 神奈川県川崎市 公園)





アカシデ
アカシデ(赤四手、赤垂、学名:Carpinus laxiflora)は、カバノキ科クマシデ属の落葉高木。別名はコシデ、シデノキ、ソロノキ、コソロ[4]。

特徴
北海道南部、本州、九州、朝鮮半島に分布する。特に関東地方の雑木林には多い。高さは15mほど。花期は3月〜5月頃で、若葉が生えると同時に咲く。秋には葉が紅葉する。ケヤキに似て箒状に育つが、ケヤキほど大きくはならないため、庭木として雑木林の野趣を演出したい場合などによく利用される。自然樹形に観賞価値があるため、剪定に不向きであるが、剪定せずとも樹形が整いやすい[4]。その他、シイタケのほだ木、製炭材、公園木などに利用される。

和名の由来は、若芽が赤いこと、秋に美しく紅葉することから。「しで」は、注連縄(しめなわ)などに使われる紙垂(しで)のことで、花穂の垂れ下がる様子が似ていることから[4]。

ソロと呼ばれる木には、ほかにイヌシデ、クマシデがあるが、アカシデはそれらに対しやや小ぶりで新芽が赤く、全体に赤みを帯びることから「アカシデ」と呼ばれるが、「赤芽シデ」、「赤目シデ」の呼称もある[4]。

種小名 laxiflora は「まばらな花の」という意味。

シンプルさが好ましいニガナ

2019年05月20日 05時43分44秒 | 
この種の花としてはとても作りがシンプルなので、好きな花です。
花弁が多すぎないのも涼しそうでいいですね。
もう季節は過ぎたのに、まだ元気なニガナでした。
(2019-05 神奈川県川崎市 公園)




ニガナ
ニガナ(苦菜、黄瓜菜[1]、学名:Ixeris dentata)は、キク科の多年草である。

路傍・田畑・山野に普通で環境により多形を示し、日本全土、東アジアの温〜亜熱帯に分布する。高さ約40〜70cmで、茎は上部が枝分れし白汁を有し、苦味が多く、和名の由来にもなっている[2]。根出葉は柄が長く、茎葉は基部が茎を抱き、下のものほど細長い。
5〜7月に、黄色の5弁花に見える舌状花を5〜7個もつ頭花を散状に開く。雄蕊は筒状に合着し、先が二つに分かれた雌蕊を抱く。

由来の恐ろし気なテイカカズラ

2019年05月20日 05時35分38秒 | 
恋する人の墓に絡みつくとは、恐れ入った由来のテイカカズラ。
言われてみればどことなく、その雰囲気のある花です。
巻きつかれた樹木は枯れてしまうほどの強い力をもった植物とか
恋の怨念でしょうか。好かれたほうも大変そうです。
(2019-05 神奈川県川崎市 道端)






テイカカズラ
テイカカズラ(定家葛、学名: Trachelospermum asiaticum)は、キョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性常緑低木。有毒植物である。

和名は、式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説(能『定家』)に基づく。

形態・生態
茎からは気根を出して他のものに固着する。茎の表面には多数の気根が出た跡が残るので、樹皮には多数の突起がある。大きくなると、枝先は高木層の樹冠に達し、幹は直径数cmに達する。

成木になると樹皮から離れて枝を空中に伸ばし、葉は大きく黄緑色になる。葉は長さ1cm(幼木)から数cm(成木)あり、質感は様々で、一般に幼木の方が革状で光沢がある。特に幼木の間は地上をはいまわり、地面に葉を並べる。このときの葉は深緑色で、葉脈に沿って白い斑紋が入ることが多い。

茎や葉を切ると白い乳液が出る(有毒)。

6月頃に花を咲かせる。花は房状の花序が垂れ下がったところにつく。花弁の基部は筒状で、先端は5裂して広がる。それぞれの裂片は先端が断ち切られて丸まったような三角形で、それぞれにわずかにねじれ、全体としてプロペラ状になる。花ははじめ白く、次第に淡黄色になり、ジャスミンに似た芳香がある。

果実は細長い袋果で、2個が対になってぶら下がり、熟すると縦に裂け目を生じて種子を散布する。種子にはとても長く白い綿毛があり、風で飛ぶ。