野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

嫌われ者だけどかわいいカタバミ

2019年05月18日 16時10分12秒 | 
どこにでも入り込んで嫌われることの多いカタバミだが
そろって咲いていると、可憐だし、きれいだ。
古くから親しまれた花であることは、多数の紋章が存在することからも明らかだろう。
どれも素敵な紋章だと思う。
(2019-05 神奈川県川崎市 道端)






カタバミ
カタバミ(酢漿草、片喰、傍食、学名: Oxalis corniculata)はカタバミ科カタバミ属の多年草。日本の地方名には「かがみぐさ」、「すいば」、「しょっぱぐさ」、「すずめぐさ」、「ねこあし」、「もんかたばみ」などがあり、『日本方言大辞典』[4]には180種以上が記録されている。中国では「三葉酸草」、「老鴨嘴」、「酸味草」、「満天星」などの別名がある。

日本では近年、よく似たオッタチカタバミという帰化種が急増している[5][6]が、古い図鑑には掲載されていないため、カタバミと誤認されていることもある。

形態・生態
地下に球根を持ち、さらにその下に大根のような根を下ろす。匍匐茎をよく伸ばし、地表に広がる。このため、繁殖が早く、しかも根が深いので駆除に困る雑草である。

葉は球根の先端から束に出る。葉は、ハート型の3枚が尖った先端を寄せ合わせた形。三出複葉だが、頂小葉と側小葉の区別はつきづらい。マメ科のクローバー(シロツメクサなど)とよく間違われるが、クローバーは葉の形状が丸く白い線があり、全く異なる植物である。しかし、ロゴマークなどで葉の形状を誤解してハート型で描くことでクローバーのつもりでカタバミとなっているケースがある(ももいろクローバーZのロゴ[7]など)。クローバー同様、カタバミにも四葉、六葉といった多葉変異体が発生する。クローバーに比べて環境耐性が高いためか、発生率はクローバーのそれに比べて低いとされている[要出典]。

春から秋にかけ黄色の花を咲かせる。花びらは5弁。日向では花を出すが、日陰に咲いてしまうと花がしぼんでしまうのが大きな特徴である。

果実は円柱状で先が尖り、真っ直ぐに上を向いてつく。成熟時には動物などが触れると、自ら赤い種子を勢いよく弾き出す。最大1m程度までの周囲に飛ばすことができることも繁殖に有利となっている。


俳句でもなじみの花だ。「かたばみが咲いてボンペイ遺跡かな 加藤世津」など、感じが出ている。
「かたばみを引きのこしたる庭の隅 上村占魚 球磨」の句は、カタバミの根絶しにくさをよく表現している。作者がカタバミを好きなのかもしれないが。


かたばみの花

かたばみが咲いてボンペイ遺跡かな 加藤世津
かたばみに雨ぴちぴちと雀の子 矢島渚男
かたばみの花うつほどの雨ならず 竹内素風
かたばみの花に波音休暇村 木村蕪城
かたばみの花の宿にもなりにけり 乙二
かたばみの花の淋しきかぎりかな 高澤良一 素抱
かたばみの花の混み合ふ仏通寺 垪和久仁子
かたばみの花より淋し住みわかれ 三橋鷹女
かたばみの花大足が踏んで過ぐ 河野友人
かたばみの花見るものの無ければ瞰る 高澤良一 素抱
かたばみの草に秘めある黄の花 高木晴子 花 季
かたばみの黄が喚ぶ詣憶滅びし家 木村蕪城 寒泉
かたばみや古都の果なる小漁港 池上樵人
かたばみや隣家の電話鳴りつづく 谷 和子
かたばみを引きのこしたる庭の隅 上村占魚 球磨
かたばみを捨てて電話に出でにけり 高澤良一 随笑
かたばみを掃きいぢめたる箒かな 辻桃子
かたばみを見てゐる耳のうつくしさ 横山白虹
かたばみ草閉ぢ大門の鍵かける 堀田晴子
まわるまわる黄色いスカートかたばみ咲く こしのゆみこ
酢漿草の種の手に飛び顔に飛び 佐藤 耶重
酢漿草にとどく子の文妻の文 新谷ひろし
良寛の桑門の道酢漿草より 高澤良一 寒暑


幼いころの思い出を誘うニワゼキショウ

2019年05月18日 16時01分00秒 | 
探せばごく普通にみつかるニワゼキショウだが
この花には思い入れがある。
十歳くらいの頃、学校の帰りに近くの
給水塔のようなところに寄ったものだった。
芝生に一面のニワゼキショウが咲いていて
そこで寝転ぶのが好きだった。
この花はぼくの少年期の孤独と幸福を象徴する花になっている。
完全な球形のつぼみがまたすばらしい。
(2019-05 神奈川県川崎市 道端)





ニワゼキショウ
ニワゼキショウ(庭石菖 Sisyrinchium rosulatum)はアヤメ科ニワゼキショウ属の一年草。
芝生や草地などに群生する。花期は5月から6月で、直径5mmから6mm程度の小さな花を咲かせる。花弁は6枚に分かれる。花色は白のものと赤紫のものがあり、中央部はどちらも黄色である。花は、受精すると、一日でしぼんでしまう。

日本に普通みられるものは、アメリカ合衆国テキサス州を中心に分布する多型的な種である。明治時代に観賞用として北アメリカから輸入されたものが野生化したのではなく、本来雑草的な種が帰化植物となったものである。

日本では S. atlanticum の学名があてられることも多いが、誤りである。北米に生息する本来の S. atlanticum は多年生で、雌しべが花被より長いなど、日本のニワゼキショウとは異なる特徴をもっている。

雑種
花色が青味がかったものはオオニワゼキショウとの雑種である。

もう咲き始めたガクアジサイ

2019年05月18日 11時23分32秒 | 
お寺さんでもうガクアジサイが咲き始めていた。
近くのアジサイの株はまだまだ固いつぼみだが、この株は早咲きだ。
これから梅雨が近づくとあたり一面が
アジサイで溢れるようになるのだろう。
いろいろな新しい品種もみてみたい。
(2019-05 神奈川県川崎市 寺社)






【ガクアジサイ(額紫陽花)とは?】
花言葉や種類は?
中心の花を飾る額縁のように、周りにだけ花を咲かせるガクアジサイ。かつてはポンポンのように花を付けるホンアジサイが主流でしたが、最近はそんな見た目がユニークなガクアジサイの人気が出てきているんです。

今回は、ガクアジサイとはどんな植物なのかや、花言葉、種類などについてご紹介します。


学名 Hydrangea macrophylla f.normalis
科・属名 ユキノシタ科(アジサイ科)・アジサイ属
英名 lacecap hydragea
原産地 日本
開花期 5~7月
花の色 青紫、紫、白、ピンク
別名 ー
ガクアジサイは、ユキノシタ科・アジサイ属に分類される落葉性の低木です。アジサイの原種の1つで日本の本州以南の海岸沿いに自生し、樹高は1~2mほどに生長します。

ガクアジサイ(額紫陽花)はどんな花を咲かせる?


ガクアジサイの特徴は、花の形です。中心に集まっている小さな蕾のようなものが花びらで、その外側にはガク(葉っぱが変化した花を守る部分)が大きな花びらのようについています。この様子が額縁に似ていることから「ガクアジサイ」と名付けられました。

ガクアジサイ(額紫陽花)の花言葉とは?


『謙虚』
ホンアジサイは「移り気」「浮気」「高慢」というネガティブな花言葉を持つのに対して、ガクアジサイの花言葉は「謙虚」となっています。これは、ホンアジサイよりもガクアジサイの方が、装飾花の数が少なく、その姿が謙虚に見えることにちなんでいるとされています。

ガクアジサイ(額紫陽花)種類や品種は?


ガクアジサイの品種は70品種以上あると言われています。そして最近の人気も手伝って、今でも次々と新しい品種が生まれていますよ。以下に、よく知られているガクアジサイの種類や品種をいくつかご紹介します。

城ヶ崎
東伊豆にある城ヶ崎海岸に自生する八重のガクアジサイです。大型で、酸性の土だと青色で萼には青のシマが入ります。アルカリ性なら、ピンク色と、土質による変化が楽しめるのも魅力となっていますよ。多くの八重咲き品種の交配親となりました。

ダンスパーティー
比較的新しいガクアジサイの園芸品種で、他の品種に比べて花の軸が長く、花が踊っているような見た目をしています。花びらが八重なこともあって華やかさがあり、近年の人気品種の1つです。

ベニガクアジサイ
江戸時代から園芸に親しまれている品種です。中心の粒々は菱形で、花色が白から紅色へと咲き進むに連れて変化する特徴を持っています。

初恋
一重の白い花の周りに、フリルのような切れ込みがいくつも入るかわいらしい園芸品種です。チャーミングな雰囲気を持っています。

墨田の花火(スミダノハナビ)
隅田川の花火大会をイメージして名づけられた、ガクアジサイの園芸品種です。八重の小さな花が中心の粒々の周りに咲き、時間が進むに連れて青色が滲んできますよ。

八丈千鳥
八丈島を原産とするガクアジサイの変種です。気温さえ保てれば緑の葉っぱを1年中茂らせます。花は大きく、白くシュッと細長い花びらを八重に咲かせますよ。

ナデシコガクアジサイ
薄い紫色の花びらは、縁にギザギザが入っています。この姿が、ナデシコの花と似ていることから、名付けられました。

コンペイトウ
中心から先端に向かって、花色が青紫から白もしくは、ピンクから白へとグラデーションしている珍しい品種です。見た目が甘い金平糖を思わせることから名付けられました。



風に揺れる小判形の花がかわいいコバンソウ

2019年05月18日 10時56分27秒 | 
名付けた人はこの花で、大判小判を夢見たのだろうか。
お金は別として、天秤に吊り下げたいくつもの小判が風にゆらゆらと揺れるのをみていると、心和む。
ドライフラワーにしても楽しめるのだそうである。
お寺の境内で撮影
(2019-05 神奈川県川崎市 寺社)




コバンソウ
コバンソウはイネ科の普通に見られる雑草の一つ。小判に似た形の小穂をつけることから名付けられた。

特徴
コバンソウ(Briza maxima L.)は単子葉植物イネ科コバンソウ属の一年生植物である。日本では雑草として見られるもののひとつで、その中ではやや大きく偏平で、小判型の小穂が目につきやすい。

草丈は10-60cm程度になる。茎は直立し、根元はややほふくする。葉は細長く、長さ5-10cm、幅3-8mmで毛がなく縁がざらつく。葉舌はまるく毛がない。

夏(7-9月)に茎の上部にまばらに数個(多くても10程度)の小穂のついた、先が垂れる円錐花序を形成する。小穂は細い枝で垂れ下がり、卵形から楕円形で長さ1-2cm、幅1cm位で、8-18個の小花でつくられている。小穂は左右から扁平だが鱗片はふくらんで厚みがある。一対の包穎のみやや濃く色づくが、他の護穎は淡い緑色から成熟すると黄褐色に変わり、光沢があって美しい。和名はこれを小判に見立てたものである。別名にタワラムギがあり、これもふくらんだ小穂の形を俵に見立てたものである。

分布と生育地
ヨーロッパ原産で日本には明治時代に観賞用に導入された帰化植物である。

日本では、本州中部以南に分布し、世界では、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニア、南北アメリカの温帯地域に分布する。

沿海地の畑、道端、荒地などに生育し、日当たりのいいところを好む。乾燥に強く、土壌の質を選ばない。