野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

真っ赤な実が実り始めたが、誰も見向きもしないヤマグワ

2019年05月26日 10時52分55秒 | 
公園に植えられていた大きなヤマグワの木に、実が実り始めた。
子供の頃には桑の実を食べたものだが、今では食べる子供もいないだろう。
手と舌が紫色になってバレてしまうのだが。
(2019-05 神奈川県川崎市 公園)




ヤマグワ(山桑)
落葉低木
北海道〜琉球の低山地の林内に生える。高さ3〜10mになる。若枝は無毛。托葉は線状披針形または狭長楕円形で、先がとがり、長さ7〜12mm、背面に長い灰白色の軟毛が密生する。葉柄は長さ2〜3.5cmで無毛。葉身は卵状広楕円形でしばしば深く3〜5裂し、先は短く尾状にとがり、基部は切形または浅心形、長さ6〜14cm、幅4〜7cm、表面は脈上に短毛が散在するほかは無毛であるが、異形細胞の先が突出し、多数の微小な毛があるように見え、裏面は脈上に短毛が散生し、側脈の基部に軟毛がある。若枝下部の鱗片葉または葉のわきから1個ずつ尾状花序を伸ばす。雌雄異株まれに同株。雄花序の柄は長さ1cmほどであらい毛があり、雄花序は円筒形で長さ約2cm、幅5mm、無柄または短柄のある雄花をつける。雄花の花被片は卵形で先は鈍いく、背面にあらい毛があるほかは無毛。雌花序の柄は長さ4〜10mmであらい毛があり、雌花序は球形または楕円形で、長さ4〜6mm、幅5mm、多数の雌花をつける。雌花の花被片は円形で、縁に短毛が散生するほかは無毛。花柱は長さ約2〜2.5mmで、1〜1.5mmの柄があり、先は浅く2裂する。複合果は紫黒色に熟す。花期は4〜5月。(日本の野生植物)
冬芽は、卵形で長さ3〜6mm。芽鱗は4〜7個あり、淡褐色で無毛。葉痕は半円形〜扁円形。多数の維管束痕が輪状に並ぶ。(樹に咲く花)
学名は、Morus australis

ゴギョウ、ハコベラの春の七草のひとつ、ハハコグサ

2019年05月26日 10時18分48秒 | 
近くで咲いていたハハコグサ。
最近では大きな株のように成長するものもあるようだ。
「母と子を臼と杵でつくのは縁起が良くない」という命名の由来は変だが、ゴギョウあるいはオギョウという名前で春の七草のひとつに入っている食用の草だ。
(2019-04 神奈川県川崎市、道端)





ハハコグサ
ハハコグサ(母子草、学名: Gnaphalium affine)は、キク科ハハコグサ属の越年草である。春の七草の1つ、「御形(ごぎょう、おぎょう)」でもあり、茎葉の若いものを食用にする。

形態・生態
冬は根出葉がややロゼットの状態で育ち、春になると茎を伸ばして花をつける。

成長した際の高さは10〜30cm。葉と茎には白い綿毛を生やす。花期は4〜6月で、茎の先端に頭状花序の黄色の花を多数つける。

分布・生育地
中国からインドシナ、マレーシア、インドにまで分布する。日本では全国に見られるが、古い時代に朝鮮半島から伝わったものとも言われる。

人里の道端などに普通に見られ、冬の水田にもよく出現する。

利用法
かつては草餅に用いられていた草であった。しかし、「母と子を臼と杵でつくのは縁起が良くない」として、平安時代ごろから蓬に代わったともされているが、実際には、出羽国秋田や丹後国峯山など、地方によっては19世紀でも草餅の材料として用いられている。もっとも、古名はオギョウ、またはホウコである。新芽がやや這うことから「這う子」からなまったのではとの説もある。

ハハコグサの全草を採取し細かく裁断して日干しし、お茶にする。咳止めや内臓などに良い健康茶ができる。これには鼠麹草(そきくそう)という生薬名があるが、伝統的な漢方方剤では使わない。

優美な金色のキエビネ

2019年05月26日 07時38分56秒 | 
高尾山の野草園で大切にされていたキエビネ
キンランと同じような豪華さで、盗掘が多かったらしい。
また普通に山の中でみつかるようになるといいのだが。
(2019-05 東京都 高尾山)






希少で貴重な「キエビネ」
今回はキエビネとエビネをご紹介します。


キエビネはラン科の多年草で、花が美しいこともあって非常に人気の高い野生ランです。

4月下旬~5月上旬、木々の新緑が眩しさを増す頃、薄暗い森の中にあってキエビネが黄金色の光を放つように華やかな黄色い花を咲かせます。

非常に豪華さを感じさせる花のせいか盗掘が横行し、一時期(1970年代から1980年代にかけて)人の目に触れるようなところからは姿を消してしまいました。そしてやっと最近になって復活の兆しが見え始めたようです。それでも以前の状態には程遠いように思います。これからも平戸の財産として守っていきたいものです。

大きな花弁の波が目立つコバノタツナミソウ

2019年05月26日 07時22分46秒 | 
五月半ばに高尾山にいったときにとくに目をひいたコバノタツナミソウ。
これは紫の基本バージョン。
タツナミソウはどれも花弁が立つ波のようにみえるという素敵な命名だが
これはとくに花弁が大きいので目立つ。
(2019-05 東京都 高尾山)





コバノタツナミソウ
コバノタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【小葉立浪】
(Scutellaria indica var. parvifolia)


普通の「タツナミソウ」よりも葉が小さく背も低い変種です。

低地や海岸性で、路傍などにも生える種類です。

丸い葉には細かい毛が密生してビロード状の表面になっています。

それで別名「ビロードタツナミ」ともいわれます。

通常はタツナミソウ標準の紫系ですが、かなりの比率で白花も多いようで、「シロバナコバノタツナミ」とされ、園芸種としても人気があるようです。