野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

優雅な名前をもらったタツナミソウ

2019年05月15日 12時53分02秒 | 
近くの林で咲いていたタツナミソウ。花が波立つという名前は優雅だ。
この花の仲間はいろいろとあるので、識別に手間がかかる。
それでも注意してみると、花弁の一つ一つが実に精密に、美しく作られているので、造化の妙に心を打たれる
(2019-05 神奈川県川崎市 林間)







タツナミソウ
タツナミソウ(立浪草、学名:Scutellaria indica)は、シソ科タツナミソウ属の多年草。

特徴
地下茎は細く短く這う。茎は、短い地下茎か前年の地上茎の基部から直立し、高さは20-40cmになり、白色の長い水平に開出した毛が密生する。葉はまばらに対生し、葉柄は長さ5-20mmになる。葉身は広卵心形から三角状卵形で、長さ2-3cm、幅1.5-2.5cmになり、先は円みをおび、縁には7-10対の鈍い鋸歯があり、基部は心形となる。葉の両面ともに軟毛が多く、裏面には腺点がある。

花期は5-6月。茎の先端に長さ3-8cmになる花序をつけ、やや密に2個ずつ一方を向いた唇形の花を穂状につけ、水平に開出した毛が多い。花はふつう紫色、ときに淡紅紫色があり、白色のものは白花品種として区分される。萼は鐘形で、上部に円盤状をした突起状の付属物があり、花時の長さ約2.5mm、果時には長さ5-6mmになる。花冠は長さ1.5-2cmの唇形で、基部は急に曲がって直立し、筒部は長く、上唇はかぶと状になり、下唇は前方に幅広く突き出て紫色の斑点がある。雄蕊は4個あって、うち2個が長い。雌蕊は1個ある。果実は黒色で、長さ約1mmになる分果で、4個あり、円錐状に先がとがった細突起が密にある。果実は宿存性の萼に包まれ、熟すと上部の付属物がはずれて、散布される。

分布と生育環境
日本では、本州、四国、九州に分布し、丘陵地の林縁などの半日陰地、草地に生育する。国外では、朝鮮半島、台湾、中国大陸(中南部)、ベトナムに分布する。

名前の由来
和名タツナミソウは、「立浪草」の意で、花が咲くようすが、泡立って寄せてくる波を思わせるのでついたという。

白く大きな花弁が目立つオドリコソウ

2019年05月15日 08時40分12秒 | 
森林公園で林の陰に、白く大きな花弁が目立つオドリコソウが咲いていた。
なぜか縦の写真が横になってしまうので、ここに示したのは小さな花弁の株だが、同属のヒメオドリコソウなどとはまったく別の花のような印象を与える大きな花弁の株もある。
(2019-05 神奈川県川崎市 東高根森林公園)






オドリコソウ
オドリコソウ(踊子草、学名:Lamium album var. barbatum[1][2])は、シソ科オドリコソウ属の多年草[2]。

基本種は、タイリクオドリコソウ(Lamium album var. album[4])

分布と生育環境
北海道、本州、四国、九州(及び朝鮮半島、中国)に分布し、野山や野原、半日陰になるような道路法面に群生する[2]。

特徴
高さは30-50cmくらいになる。葉は対生し[5]、その形は卵状3角形から広卵形で上部の葉は卵形で先がとがり、縁は粗い鋸歯状になり、基部は浅心形で葉柄がある[2]。

花期は4~6月、唇形で上唇は兜型、下唇は突き出して先端は2つに分かれた、白色またはピンク色の花で、数個輪生状態になって茎の上部の葉腋に数段につける[2]。花のつき方が、笠をかぶった踊り子達が並んだ姿に似る[2]。

花の基部に蜜があり、観察実験の材料ともなる[6]。