柿の木の若葉が伸び始めたと思ったら
もう花が咲いている。
あまり目立たないので、探さないと見つからないような花だが。
(2019-05 神奈川県川崎市 田畑)

俳句の世界では柿をうたったものはほとんど無数にあるだろう。
千代女「渋かろか知らねど柿の初ちぎり」は、意味深な句だ。初夜に歌われたものともいう。「あたし、渋くても、知らないわよ」かな。
もう花が咲いている。
あまり目立たないので、探さないと見つからないような花だが。
(2019-05 神奈川県川崎市 田畑)

カキノキ
カキノキ(柿の木)は、カキノキ科の1種の落葉樹である。東アジアの固有種で、特に長江流域に自生している。
熟した果実は食用とされ、幹は家具材として用いられる。葉は茶の代わりとして加工され飲まれることがある。果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられる。現在では世界中の温暖な地域(渋柿は寒冷地)で果樹として栽培されている。黒色の縞や柄が生じ、部分的に黒色となった材をクロガキと呼ばれて珍重されるが、産出量が極めて少ない銘木中の銘木である。
カキノキ(柿の木)は、カキノキ科の1種の落葉樹である。東アジアの固有種で、特に長江流域に自生している。
熟した果実は食用とされ、幹は家具材として用いられる。葉は茶の代わりとして加工され飲まれることがある。果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられる。現在では世界中の温暖な地域(渋柿は寒冷地)で果樹として栽培されている。黒色の縞や柄が生じ、部分的に黒色となった材をクロガキと呼ばれて珍重されるが、産出量が極めて少ない銘木中の銘木である。
俳句の世界では柿をうたったものはほとんど無数にあるだろう。
千代女「渋かろか知らねど柿の初ちぎり」は、意味深な句だ。初夜に歌われたものともいう。「あたし、渋くても、知らないわよ」かな。
【例句】
里古りて柿の木持たぬ家もなし
芭蕉 「蕉翁句集」
祖父(おほぢ)親まごの栄や柿みかむ(蜜柑)
芭蕉 「堅田集」
蔕おちの柿のおときく深山かな
素堂 「素堂家集」
柿ぬしや梢は近き嵐山
去来 「猿蓑」
別るるや柿喰ひながら坂の上
惟然 「続猿蓑」
柿売の旅寝は寒し柿の側
太祗 「太祗句選」
嵯峨近う柿四五本の主かな
万古 「俳諧新選」
渋かろか知らねど柿の初ちぎり
千代女 「続近世畸人伝」
渋いとこ母が喰ひけり山の柿
一茶 「句帖」
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
正岡子規 「獺祭句帖抄」
三千の俳句を閲し柿二つ
正岡子規 「子規句集」
よろよろと棹がのぼりて柿挟む
高浜虚子「五百五十句」
釣鐘のなかの月日も柿の秋
飯田龍太 「春の道」
存念のいろ定まれる山の柿
飯田龍太 「今昔」
柿食ふや命あまさず生きよの語
石田波郷「酒中花」
昨日より今日むさぼりぬ次郎柿
石田波郷「酒中花以降」
丸くして四角なるもの富有柿
長谷川櫂 「初雁」
里古りて柿の木持たぬ家もなし
芭蕉 「蕉翁句集」
祖父(おほぢ)親まごの栄や柿みかむ(蜜柑)
芭蕉 「堅田集」
蔕おちの柿のおときく深山かな
素堂 「素堂家集」
柿ぬしや梢は近き嵐山
去来 「猿蓑」
別るるや柿喰ひながら坂の上
惟然 「続猿蓑」
柿売の旅寝は寒し柿の側
太祗 「太祗句選」
嵯峨近う柿四五本の主かな
万古 「俳諧新選」
渋かろか知らねど柿の初ちぎり
千代女 「続近世畸人伝」
渋いとこ母が喰ひけり山の柿
一茶 「句帖」
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
正岡子規 「獺祭句帖抄」
三千の俳句を閲し柿二つ
正岡子規 「子規句集」
よろよろと棹がのぼりて柿挟む
高浜虚子「五百五十句」
釣鐘のなかの月日も柿の秋
飯田龍太 「春の道」
存念のいろ定まれる山の柿
飯田龍太 「今昔」
柿食ふや命あまさず生きよの語
石田波郷「酒中花」
昨日より今日むさぼりぬ次郎柿
石田波郷「酒中花以降」
丸くして四角なるもの富有柿
長谷川櫂 「初雁」