野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

探さないと見つからない柿の木の花

2019年05月16日 14時21分03秒 | 
柿の木の若葉が伸び始めたと思ったら
もう花が咲いている。
あまり目立たないので、探さないと見つからないような花だが。
(2019-05 神奈川県川崎市 田畑)




カキノキ
カキノキ(柿の木)は、カキノキ科の1種の落葉樹である。東アジアの固有種で、特に長江流域に自生している。

熟した果実は食用とされ、幹は家具材として用いられる。葉は茶の代わりとして加工され飲まれることがある。果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられる。現在では世界中の温暖な地域(渋柿は寒冷地)で果樹として栽培されている。黒色の縞や柄が生じ、部分的に黒色となった材をクロガキと呼ばれて珍重されるが、産出量が極めて少ない銘木中の銘木である。


俳句の世界では柿をうたったものはほとんど無数にあるだろう。
千代女「渋かろか知らねど柿の初ちぎり」は、意味深な句だ。初夜に歌われたものともいう。「あたし、渋くても、知らないわよ」かな。


【例句】

里古りて柿の木持たぬ家もなし
芭蕉 「蕉翁句集」

祖父(おほぢ)親まごの栄や柿みかむ(蜜柑)
芭蕉 「堅田集」

蔕おちの柿のおときく深山かな
素堂 「素堂家集」

柿ぬしや梢は近き嵐山
去来 「猿蓑」

別るるや柿喰ひながら坂の上
惟然 「続猿蓑」

柿売の旅寝は寒し柿の側
太祗 「太祗句選」

嵯峨近う柿四五本の主かな
万古 「俳諧新選」

渋かろか知らねど柿の初ちぎり
千代女 「続近世畸人伝」

渋いとこ母が喰ひけり山の柿
一茶 「句帖」

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
正岡子規 「獺祭句帖抄」

三千の俳句を閲し柿二つ
正岡子規 「子規句集」

よろよろと棹がのぼりて柿挟む
高浜虚子「五百五十句」

釣鐘のなかの月日も柿の秋
飯田龍太 「春の道」

存念のいろ定まれる山の柿
飯田龍太 「今昔」

柿食ふや命あまさず生きよの語
石田波郷「酒中花」

昨日より今日むさぼりぬ次郎柿
石田波郷「酒中花以降」

丸くして四角なるもの富有柿
長谷川櫂 「初雁」



突き出た果実が特徴的なアメリカフウロ

2019年05月16日 12時09分14秒 | 
あぜ道でみつけたとても小さな紫の花。
それでもよく見てみると、ルリソウにも似た可憐な花だ。
そばに果実がぴんぴんと角を突き出しているので
すぐにアメリカフウロと識別できる。
(2019-05 神奈川県川崎市 田畑)





アメリカフウロ
アメリカフウロ(亜米利加風露、Geranium carolinianum)は、フウロソウ科フウロソウ属の雑草。北アメリカ原産の帰化植物。現在は全国の道ばたなどによく見かける。

一年草で、茎はやや倒れながら伸びる。葉は大きく3~5裂し、それぞれの裂片はさらに分かれている。花は薄い紫で小さく、茎の先端に散房状につくが、小さくて目立たない。

急に白い花を開いたハクチョウゲ

2019年05月16日 10時29分27秒 | 
これまで見過ごしていたところで急に花が咲いて驚かされるのが、この時期。
たんなる垣根と思っていた木に、白いきれいな花が咲いていた。
ハクチョウゲというらしい。
うれしい驚き。
(2019-05 神奈川県川崎市 道端)





ハクチョウゲ
ハクチョウゲ(白丁花、学名: Serissa japonica (Thunb.) Thunb.,1798) (Synonym :Serissa foetida (L. f.) Poir. ex Lam.,1781[3][4])とは、アカネ科ハクチョウゲ属の植物の一種。

ハクチョウゲという和名の由来は、その花が丁字型の白い花を付けるところから来ていて、白鳥とは関係がなく、単なる当て字である。

形態・生態
花期は5 - 7月頃であるが、西日本の暖地では秋の気候の良い時期にも開花することがある。

緑葉の基本種で薄い藤色の一重花、緑葉で純白色の一重花、一般的な覆輪斑入りの物も、白花と藤色花の個体が散見される。また、白花個体の中から選抜されたポンポン咲きもあり、この品種はカスミソウのように沢山花をつける。英国では 'Flore Pleno'、'Kyoto'、'Mount Fuji'、'Variegata'、'Variegata Pink' などといった園芸品種名の付けられた選抜個体がある。なお、日本国内の個体との相関関係は不明。

人間との関わり
常緑低木として、低生垣や庭木としてよく栽培される。強い刈り込みにも良く耐え、細かい枝が容易に分岐し、病虫害にも耐性がある。また、造園での修景用緑化灌木・盆栽・園芸などで扱われる。挿し木で繁殖させることが容易な部類に入る。刈り込み仕立てが普通だが、自然樹形仕立てにすることもある。

初夏の到来を思わせる季節感のある白い花ガマズミ

2019年05月16日 07時47分54秒 | 
ガマズミの花が咲き始めた。
多数の白い花が風に揺れているのをみると
初夏の到来を感じさせられる。
季節感のある花だ。
(2019-05 神奈川県川崎市 道端)





ガマズミ
ガマズミ(莢蒾、学名:Viburnum dilatatum)は、山地や丘陵地の明るい林や草原に生える落葉低木。

特徴
樹高2-3m程度となる。若い枝は星状毛や腺点があってざらざらで、灰緑色。古くなると、灰黒色になる。

葉は対生し、細かい鋸歯がある卵型から広卵形で10cm程度。表面には羽状の葉脈がわずかに出っ張り、凹凸がある。表面は脈上にだけ毛があるが、裏面では腺点や星状毛などが多い。

花期は5-6月。白い小さい花の花序を作る。晩夏から秋にかけて3-5mm程度の果実をつけ、食用となる。果実は赤く熟し、最終的に晩秋の頃に表面に白っぽい粉をふき、この時期がもっとも美味になる。

分類
近縁のコバノガマズミ(Viburnum erosum Thunb.)やミヤマガマズミ(Viburnum wrightii Miq)の葉は比較的細長く先端が尖った楕円形であるので、区別できる(しかし葉は変異が多いため、区別しにくいこともある)。

利用
焼酎に漬けて果実酒にも利用する。また、丈夫でよく分枝するため、庭木として観賞用に植樹されることもある。