丹沢でみかけたミヤマシキミ。
ごくありきたりの植物にみえるが有毒らしい。
山には有毒な植物が多い。
まあ、これを間違えて食べるような人はいないだろうが。
(2019-04 神奈川県秦野市 林間)

ミヤマシキミ
ごくありきたりの植物にみえるが有毒らしい。
山には有毒な植物が多い。
まあ、これを間違えて食べるような人はいないだろうが。
(2019-04 神奈川県秦野市 林間)

ミヤマシキミ
ミヤマシキミ(深山樒、学名: Skimmia japonica)は、ミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木。雌雄異株。
特徴
樹高は60-120cmになり、幹は基部から直立して分枝する。樹皮は灰色で、若い枝は緑色で無毛、いぼ状の腺点がある。葉は茎の上部にやや集まって互生し、葉身は倒披針状長楕円形で、長さ6-12cm、幅2-3.5cm、先は短くとがり、基部はくさび形、縁は全縁になる。葉質は革質で両面は無毛、表面は光沢があり、裏面には油点が散在する。葉柄は長さ0.5-1cmになり、すこし赤紫色を帯びる。
花期は4-5月。枝先に円錐花序をつけ、長さ2-5cmの散房状になり、白色の香りのある花を多数つける。花序軸に短毛が散生する。萼は広鐘形で小さく、浅く4裂し、萼裂片は広三角形で長さ約1mmになり先はややとがる。花は径約1cm、花弁は4個あり、長楕円形で長さ4-5mmになり、まばらに油点がある。雄花には雄蕊が4個あって花弁と同長で直立し、雌花には4個の小さな退化雄蕊と中央に1個の雌蕊がある。子房は4室に分かれ、各室に1個の胚珠が下垂し、花柱は太く、柱頭は平たく浅く4-5裂する。果実は球形の核果で、径8-10mmになり、12-翌2月に赤く熟し、4個の核を含む。核は広卵形で長さ6-8mmになり、先がとがり、1個の種子を含む。
分布と生育環境
日本では、本州(宮城県以南)、四国、九州に分布し、低山地の林内に生育する。国外では、台湾の高所にも分布する。
名前の由来
和名ミヤマシキミは、「深山樒」の意で、山中に生え、枝葉の様子がシキミ(樒) Illicium anisatum に似ることによる。ただし、シキミはミカン科ではなく、マツブサ科の植物である。
利用等
有毒植物で葉、果実にアルカロイドのスキミアニンやジクタムニンがあり、葉に多く含まれる。誤食するとけいれんを伴う中毒を起こす。かつては、頭痛や目まいなどの民間薬として使用され、また、煎じた汁は虫下しとして使われた。
庭木、生け垣、観賞用などに栽培、植栽される。
特徴
樹高は60-120cmになり、幹は基部から直立して分枝する。樹皮は灰色で、若い枝は緑色で無毛、いぼ状の腺点がある。葉は茎の上部にやや集まって互生し、葉身は倒披針状長楕円形で、長さ6-12cm、幅2-3.5cm、先は短くとがり、基部はくさび形、縁は全縁になる。葉質は革質で両面は無毛、表面は光沢があり、裏面には油点が散在する。葉柄は長さ0.5-1cmになり、すこし赤紫色を帯びる。
花期は4-5月。枝先に円錐花序をつけ、長さ2-5cmの散房状になり、白色の香りのある花を多数つける。花序軸に短毛が散生する。萼は広鐘形で小さく、浅く4裂し、萼裂片は広三角形で長さ約1mmになり先はややとがる。花は径約1cm、花弁は4個あり、長楕円形で長さ4-5mmになり、まばらに油点がある。雄花には雄蕊が4個あって花弁と同長で直立し、雌花には4個の小さな退化雄蕊と中央に1個の雌蕊がある。子房は4室に分かれ、各室に1個の胚珠が下垂し、花柱は太く、柱頭は平たく浅く4-5裂する。果実は球形の核果で、径8-10mmになり、12-翌2月に赤く熟し、4個の核を含む。核は広卵形で長さ6-8mmになり、先がとがり、1個の種子を含む。
分布と生育環境
日本では、本州(宮城県以南)、四国、九州に分布し、低山地の林内に生育する。国外では、台湾の高所にも分布する。
名前の由来
和名ミヤマシキミは、「深山樒」の意で、山中に生え、枝葉の様子がシキミ(樒) Illicium anisatum に似ることによる。ただし、シキミはミカン科ではなく、マツブサ科の植物である。
利用等
有毒植物で葉、果実にアルカロイドのスキミアニンやジクタムニンがあり、葉に多く含まれる。誤食するとけいれんを伴う中毒を起こす。かつては、頭痛や目まいなどの民間薬として使用され、また、煎じた汁は虫下しとして使われた。
庭木、生け垣、観賞用などに栽培、植栽される。