岩練inストーンマジック
(山旅スクール)
2007年6月5日(月)
横浜線淵野辺駅から徒歩15分ほど,国道16号線近くにあるストーンマジックで開催された山旅スクールの岩登り講習会に参加した。参加者は7名。講師は山岳ガイドN氏である。
Flower-hillの趣味のひとつは言わずと知れた山登りである。ところがFlower-hillにとって,致命的なのは岩稜歩行が苦手なことである。これまで,最低,1ヶ月に1度程度は,ここストーンマジックで岩登り講習を受けているが,多少の改善は見られるものの,相変わらず下手くそである。特に少し高いところに行くと,上体を岩から離さなければダメだと分かっているものの,恐怖が先に立って,岩にしがみついてしまう。挙げ句の果て,登ることも下ることもできずに,岩にしがみついたまま,蝉のように「ミ~ン,ミン・・・」と鳴いているような始末である。
初夏の梅雨入り前の好天気に,私は11時少し前に家を出て,東海道本線,横浜線を乗り継いで,12時11分に淵野辺駅に到着した。駅前で若干の飲料を購入してから,ストーンマジックへ向かう積もりである。
電車の中でとても眠たくなる。そして,眠たい目を擦りながら,淵野辺駅のコンコースから広場に向かうエスカレーターに乗る。生あくびをしていると,後から,
「Flower-hillさんですか・・・?」
といきなり呼び止められる。
振り向くと,ひらひらスカートを履いたやや大柄の中年女性がニッコリしている。 「誰だろう・・・?」と訝っていると,
「山旅スクールで有名なFlower-hillさんですね・・・ストーンマジックへ行かれるんですか?」
「ええ,はい・・私,Flower-hillです。今日はストーンマジックへ行きます・・」
「良かった! ××山でご一緒しました山旅スクール×期のMです。今日初めてストーンマジックへ行くんですが,場所が分からなくてどうしようかと思っていました。是非連れて行ってください」
私はそれでも何処でお会いしたか思い出せないが,ストーンマジックまで同行することにした。
12時30分頃,ストーンマジックに到着する。すでに山旅スクール6期のSさんが来ている。Sさんとは,2年ほど前の山行でご一緒してから久々にお会いした。やがて,集合時間の13時になると,各期の方々が集まってくる。初顔合わせの方もかなり多い。
演習開始時間を少し過ぎてから,今日の講師,山岳ガイドのN氏から,今日はIさんをスタッフにして練習を行うと挨拶がある。
「・・・練習を続けて下さい。きっと上手くなります・・・山旅スクール5期にTさんという方が居られます。Tさんは岩登りがとても下手でした。ところが,毎回,練習に参加している内に,ある日突然上手く登れるようになりました。そして昨年は念願の剣岳へ登ることができました・・・・ここに居られるFlower-hillさんは,スクールの最高齢で××歳になられます。それでも,丹沢のバカ尾根を2時間10分台で登られます。皆さんの目標になるような人がスクールに居られますので,技術と体力を身につけて,夏山に備えて下さい・・・」
私は,図らずも目標のひとつになってしまい当惑する。明日は,今話題に取り上げられたTさんと「ゆったり塔ノ岳登頂」を楽しむ予定になっている。
本日の練習は3種類。
まずは,バランスよく岩角に立って2歩ばかり登る練習。これだけは,岩登りが苦手なFlower-hillでも,すでに何回も練習に通っているので,まあ楽にできるが,初めての参加者は苦労しているようである。この有様を見ていると,下手でも何回も通っている内に少しは上達するのかなと思い始める。
<バランス演習>
次いでトラバース演習。岩壁にある足場と手掛かりを使って,上手に体重移動しながら,トラバースするという演習である。三点確保をしながら進行方向の足を浮かせて,先へ進む。次いで体重を移動させて,次の足を進めるという練習である。ここで,もう何十回も練習しているが,それでも思うようにトラバースができない。これはもうどうしようもないなと絶望に近い気持になる。
<①トラバース演習と③岩登り演習>
最後に岩の割れ目と僅かな足場を使って,垂直に近い岩を登る練習である。かなり腕力も必要になる。1本目はどうやら目標の所まで登ることができたが,1人置いて直ぐに次に登ったときには,腕が疲労していて,3分の2程度登ったところで,耐えきれなくなってロープダウンした。脚力はともかく,もう少し腕の力を付けないといけないなと実感した。ついで,もう少し楽な場所で,岩登りを2本実施した。最初の1本目は,一番上まで登ったが,途中からの姿勢が悪いという指摘を受けて,途中から登り直した。このルートもすでに何回も登っているが,遅々として上手にならない。スタッフのIさんから,
「Flower-hillさん,前よりは大分上手くなりましたよ。姿勢も良かったですよ・・・」
と慰められる。
<岩登り演習①>
こんなことを繰り返している内に,瞬く間に17時30分になる。練習を終えて満員電車に揺られながら帰宅する。背中から上腕にかけて,かなりの疲労感が残る。もう少し上半身を鍛えなければダメだなと実感した。
これからも,月に1回は岩登り演習に参加しようと心に決める。
(おわり)
(山旅スクール)
2007年6月5日(月)
横浜線淵野辺駅から徒歩15分ほど,国道16号線近くにあるストーンマジックで開催された山旅スクールの岩登り講習会に参加した。参加者は7名。講師は山岳ガイドN氏である。
Flower-hillの趣味のひとつは言わずと知れた山登りである。ところがFlower-hillにとって,致命的なのは岩稜歩行が苦手なことである。これまで,最低,1ヶ月に1度程度は,ここストーンマジックで岩登り講習を受けているが,多少の改善は見られるものの,相変わらず下手くそである。特に少し高いところに行くと,上体を岩から離さなければダメだと分かっているものの,恐怖が先に立って,岩にしがみついてしまう。挙げ句の果て,登ることも下ることもできずに,岩にしがみついたまま,蝉のように「ミ~ン,ミン・・・」と鳴いているような始末である。
初夏の梅雨入り前の好天気に,私は11時少し前に家を出て,東海道本線,横浜線を乗り継いで,12時11分に淵野辺駅に到着した。駅前で若干の飲料を購入してから,ストーンマジックへ向かう積もりである。
電車の中でとても眠たくなる。そして,眠たい目を擦りながら,淵野辺駅のコンコースから広場に向かうエスカレーターに乗る。生あくびをしていると,後から,
「Flower-hillさんですか・・・?」
といきなり呼び止められる。
振り向くと,ひらひらスカートを履いたやや大柄の中年女性がニッコリしている。 「誰だろう・・・?」と訝っていると,
「山旅スクールで有名なFlower-hillさんですね・・・ストーンマジックへ行かれるんですか?」
「ええ,はい・・私,Flower-hillです。今日はストーンマジックへ行きます・・」
「良かった! ××山でご一緒しました山旅スクール×期のMです。今日初めてストーンマジックへ行くんですが,場所が分からなくてどうしようかと思っていました。是非連れて行ってください」
私はそれでも何処でお会いしたか思い出せないが,ストーンマジックまで同行することにした。
12時30分頃,ストーンマジックに到着する。すでに山旅スクール6期のSさんが来ている。Sさんとは,2年ほど前の山行でご一緒してから久々にお会いした。やがて,集合時間の13時になると,各期の方々が集まってくる。初顔合わせの方もかなり多い。
演習開始時間を少し過ぎてから,今日の講師,山岳ガイドのN氏から,今日はIさんをスタッフにして練習を行うと挨拶がある。
「・・・練習を続けて下さい。きっと上手くなります・・・山旅スクール5期にTさんという方が居られます。Tさんは岩登りがとても下手でした。ところが,毎回,練習に参加している内に,ある日突然上手く登れるようになりました。そして昨年は念願の剣岳へ登ることができました・・・・ここに居られるFlower-hillさんは,スクールの最高齢で××歳になられます。それでも,丹沢のバカ尾根を2時間10分台で登られます。皆さんの目標になるような人がスクールに居られますので,技術と体力を身につけて,夏山に備えて下さい・・・」
私は,図らずも目標のひとつになってしまい当惑する。明日は,今話題に取り上げられたTさんと「ゆったり塔ノ岳登頂」を楽しむ予定になっている。
本日の練習は3種類。
まずは,バランスよく岩角に立って2歩ばかり登る練習。これだけは,岩登りが苦手なFlower-hillでも,すでに何回も練習に通っているので,まあ楽にできるが,初めての参加者は苦労しているようである。この有様を見ていると,下手でも何回も通っている内に少しは上達するのかなと思い始める。
<バランス演習>
次いでトラバース演習。岩壁にある足場と手掛かりを使って,上手に体重移動しながら,トラバースするという演習である。三点確保をしながら進行方向の足を浮かせて,先へ進む。次いで体重を移動させて,次の足を進めるという練習である。ここで,もう何十回も練習しているが,それでも思うようにトラバースができない。これはもうどうしようもないなと絶望に近い気持になる。
<①トラバース演習と③岩登り演習>
最後に岩の割れ目と僅かな足場を使って,垂直に近い岩を登る練習である。かなり腕力も必要になる。1本目はどうやら目標の所まで登ることができたが,1人置いて直ぐに次に登ったときには,腕が疲労していて,3分の2程度登ったところで,耐えきれなくなってロープダウンした。脚力はともかく,もう少し腕の力を付けないといけないなと実感した。ついで,もう少し楽な場所で,岩登りを2本実施した。最初の1本目は,一番上まで登ったが,途中からの姿勢が悪いという指摘を受けて,途中から登り直した。このルートもすでに何回も登っているが,遅々として上手にならない。スタッフのIさんから,
「Flower-hillさん,前よりは大分上手くなりましたよ。姿勢も良かったですよ・・・」
と慰められる。
<岩登り演習①>
こんなことを繰り返している内に,瞬く間に17時30分になる。練習を終えて満員電車に揺られながら帰宅する。背中から上腕にかけて,かなりの疲労感が残る。もう少し上半身を鍛えなければダメだなと実感した。
これからも,月に1回は岩登り演習に参加しようと心に決める。
(おわり)