中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ツールドモンブラン(17);3日目(1);エリザベッタ小屋の朝

2011年09月28日 07時07分29秒 | フランス・スイス・イタリア;ツールドモンブラン

                        <エリザベッタ小屋からコンバル湿原を望む>

   ツールドモンブラン(17);3日目(1);エリザベッタ小屋の朝
             (アルパインツアー)
      2011年7月16日(土)~24日(日) 

第5日目;2011年7月20日(金)(トレッキング3日目)

<第3日目の概要>



<第3日目の予定>

■第3日目の地図(1)



■ルート
 エリザベッタ小屋を出発後,ビエイユの手前のコンバル湿原(Lac de Combal;標高2000m)から,モンブランと反対側の急坂を登って,展望が素晴らしい尾根道をビエイユ(Vieille;標高2303m)へ.さらにシェクルイのコル(Col Checroui;標高1956m)まで歩く.
 ここから,リフトとロープウェーを乗り継いで,クールマイユール(Courmayeur;標高1210m)へ下山する.
 クールマイユール泊.

<エリザベッタ小屋の朝食>

■夜半に降雪
 男性2人,つまりF田さんと私は,実にラッキーなことに.2段ベッドが1基の2人部屋が宛がわれた.私は2段ベッドの上段を使うことにした.昨夜,気分良く,ベッドに横になっている内に,何時の間にか寝込んでしまう.それも部屋の電機を点けっぱなしで・・・
 まだ,時差が十分に取れていないので,夜中に“眩しいな”と思いながら,何回も目が覚める.起き上がって電気を消すのも面倒だ.
 「・・ここは山小屋.その内に消灯になるだろう・・・」
と思いながら,ウツラウツラとしながら過ごす.
 夜中,1時頃,トイレに立つ.全く山小屋らしくなく,廊下の電気が明るいので気分が良い.
 その後も,ウツラウツラの時を過ごす.もちろん部屋の電気は消しているが・・・
 その内に,南沙か訳の分からない夢を見続ける.夢の内容はメモ帳に記録してあるが,具ログで取り上げるような内容ではないので,ここでは省略する.
 4時過ぎに,パッチリと目が覚める.でも,起床するには一寸早いので,ベッドの横たわったまま,メモ帳の整理などをしながら時間を潰す.
 6時少し前に起床する.寒い.
 早速,窓から外を眺める.まだ,夜は明けきっていないが,どうやら夜半に雪が降ったようである.目の前に見える尾根は新雪で真っ白になっている.小屋近くの地面にも新雪がほんの少し積もっている.

<薄暮の新雪>

■少々早い朝食
 6時30分,ツアーリーダーから,朝食の準備が出来たので,1階の食堂に降りてくるように言われる.昨日言われた朝食の時間より30分ほど早い.
 ヨーロッパ風とでも言ったらよいのか.今朝の朝食も至って簡素である.
 ボソボソとしたパンに蜂蜜を塗りたくって食べる.それにオートミール,コーヒーだけ.何となく物足りない感じがするが,これもご当地風なのだろう,やむを得ない.
 ただ,さすがに芸術の国,イタリアである.何気なくテーブルに掛けてあるビニール製のテーブルクロスが実にセンスが良い.




<朝の眺望>

■窓からの風景

 15分ほどで昼食が終わる.
 出発は8時の予定である.まだ,時間があるので,一旦,部屋に戻って,時間までノンビリ過ごすことにする.
 食事をしている内に,辺りはすっかり明るくなっている.だが,残念ながら,今朝も曇り空である.何時雨か雪が降り出してもおかしくないほどの厚い雲が上空を覆っている.
 部屋の窓から,外を眺めると,新雪に輝くビセイユの尾根が見えている.さらに眼下には,雪化粧したコンバル湿原が見渡せる.湿原の中を大きく蛇行する川が見下ろせる.



<窓からコンバル湿原を見下ろす>

■小屋の外で景色を眺める
 まだ出発時間まで間があるが,部屋に燻っていても仕方がないので,支度を調えて.7時半過ぎに小屋の外へ出てみる.他の仲間達も,私と同じ考えなのだろう.まだ,,出発時間まで大分あるのに,ほとんどの人が外に出てくる.
 外は寒いが,素晴らしい見晴らしである.
 昨日下ってきた方を振り返ってみると,例の三角に尖った山も昨夜の雪で輝いて見えている.この山を背景にして,お互いに記念写真を撮り合う.
 こんな寒い所なのに,端の名前は分からないが黄色い花が咲いている.

<小屋から南に見える尾根は新雪で真っ白>


<東に見える尖鋒群>


<三角錐の山が聳えている>


<雪と黄色い花とコンバル平原>


<エリザベッタ小屋を出発>

■早めに歩き出し
 予定時間より少し早いが,全員が揃っているので,7時55分に,エリザベッタ小屋を出発する.
 まずは,やや急な下り坂である.昨日,苦労して登った場所である.結構な雪が降り積もっているが,シャーベット状になっているので,滑ることもない.
 振り返ると,エリザベッタ小屋が雪の中に格好良く建っている.
 眼下のコンバル湿原は,標高が低いために,全く雪はない.

<エリザベッタ小屋を出発>


<新雪に聳えるエリザベッタ小屋>

■コンバル湿原に入る
 三叉路で,昨日登った道に突き当たる.そのまま左折して,ツールドモンブランのルートに入る.暫くの間,少し急な下り坂が続く.ジグザグ道である.
 暫く下ると,足許の雪は全くなくなる.
 8時16分,湿原の中を流れる川を渡る.地図を見ると,湿原の中には沢山の支流が複雑に絡み合っている.私たちが渡った小川の標高は2035メートルのようである.ここで10分ほど休憩を取る.

<ジグザグ道を下る>


<小川のほとりで休憩>


                                  (つづく)

「ツールドモンブラン」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5994d8bf99e1142fc541de497fb121b6
「ツールドモンブラン」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7f659018b52d1afcc6a3baaec0dddfac
「ツールドモンブラン」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4a4c5fb759853b8b140c4d3944095d8c

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[編集後記]

2011年9月28日(水)

 天気予報では,今日も秋らしい冷涼な1日になりそうである.
 昨日(9月27日),神奈川美術協会会員展の初日だった.私は自分が出展した水彩画がどんな具合に展示されているかが,とても心配だった.
 昼下がりに会場に到着するように家を出た.
 横須賀線と横浜市営地下鉄を乗り継いで,会場の横浜市あざみ野にある横浜市民ギャラリーに到着する.
 展覧会の様子は,別途,当ブログで記事を纏めるつもりだが,会員の素晴らしい絵を拝見している内に,もっと自分も研鑽を積まなければと焦りに似たものを感じ始める.
 初日には,丹沢塔ノ岳でお馴染みの韋駄天のTさん,Y川さんに,早速,会場を訪れて頂いた.また,元勤務先の知人お二人にもお尋ね頂いた,感謝に堪えない.
 私は会場から帰宅後,早速,次の水彩画の制作にとりかかりたいなと思っている.
 明けて今日,9月28日(水).天気冷涼.いかにも秋らしい天気である.新しい水彩画に着手するにしても,とにかく心身壮健でなければならない・・・ということで,まずは塔ノ岳を往復することにしよう.後のことは塔ノ岳に登ってから考えよう.
 …で,今日は,まず,塔ノ岳を往復しようか・・・と,思っていた.
 でも,私は,昨日の展覧会で,た区さんのすばらしい絵を拝見している内に興奮した.昨夜21時には就寝.でも,夜中の12時頃,目が冴えてしまう.その後,4時頃までどうしても眠れない.睡眠不足のまま山へ出掛けるのもマズイなと思い,すんでの所で山行を取りやめた.“御身大切”が一番.まあ,仕方がない.
 気が向いたら,午後から天園ハイキングコースでも一回りしてくるか.
                            (愚痴おわり)
 
 



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