中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ツールドモンブラン(18);3日目(2);ビエイユの素晴らしい眺望

2011年09月29日 05時58分39秒 | フランス・スイス・イタリア;ツールドモンブラン

                          <コンバル湿原に流下する滝>

   ツールドモンブラン(18);3日目(2);ビエイユの素晴らしい眺望
             (アルパインツアー)
      2011年7月16日(土)~24日(日)

第5日目;2011年7月20日(金)(トレッキング3日目)

<第3日目の地図(2)>



<コンバル湿原>

■雪化粧した尾根と小川
 標高2035メートル地点の小川のほとりで10分ほど休憩を取ってから,8時26分に二尾歩き出す.振り返ると,昨日,フランスからイタリアに峠越えをした山々が,私たちを取り囲むように聳えている.
 綺麗な小川が滝のように流れ下っている.今朝ほどの雪で,標高の高い所はうっすらと雪化粧をしている.



■モンブラン山群を眺めながら
 橋から先は平坦な湿原になる.舗装はされていないが,普通の自動車でも十分通れるほどの歩きやすい道が続く.
 進行方向左手(北側)にはモンブラン山群が屹立している.
 何時の間にか,晴れ間が広がっている.
 湿原のあちこちに小さな池が散在している.どの池も,氷河が溶け出したグレーシャーブルー色の水を湛えている.
 モンブラン山群にはモクモクとした白い雲がかかっている.
 現地ガイドのクリストファさんが,
 「モンブランの山頂は,あの雲の中ですよ・・・ここから見えているのはイタリア側のモンブランの尾根です・・・」
と説明する.
 モンブランの山頂付近から流下する巨大なリーブランカ氷河(読み方不正確;Glache de la Lee Blanche)が見えている.その先には典型的なモレーンが連なっている.

<コンバル湿原の素晴らしい散策路>


<イタリア側モンブランの山頂は雲の中>

■美しい湖と巨大な氷河
 8時47分頃から,進行方向左手に美しい湖の畔を行く道になる.歩いていても実に気分がよい.地図で確かめるとコンバル湖(Lac de Combal)という湖のようである.
 湖に沿って歩き続けると,左手に大きな氷河が見え出す.地図で確かめるとミアジ氷河(発音不正確;Glacier du Miage)である.モンブラン山頂から南へ流下する巨大氷河である.数年前にモンブラン山に登ったときに,私もこの眼で確かに見下ろしたはずの氷河である.
 クリストファが,
 「・・あの氷河を下るコースもあるけれども,下るのが大変だよ・・・」
と説明する.

<湖の畔の散策路>


<ミアジ氷河(拡大写真)>


<モレーンの谷>

<展望のビエイユ小屋>

■三叉路からビエイユへ
 前方に見えていたモレーンに近付く頃,湖も終わりになる.
 前方に20人ほどの日本人のツアー客が休憩を取っている.近づくと,私たちより先に歩き出した郵船航空主宰のツアー一行である.この方達も,どうやら私たちとほぼ同じコースを歩いているようである.
 9時02分,郵船航空の方々とお別れして,三叉路を右折して,南東の方向に向かう急勾配の坂道を登り始める.ここからは踏み跡程度の山道である.たちまちの内に高度が高くなる.

<三叉路付近の湿原>

■モンブラン山群の眺望
 進行方向左手(北側)に,コンバル湿原を見下ろしながら,急なトラバース道を進む.
 この辺りは牧場らしく,時々牛の糞が散らばっている.
 コンバル湿原の向こうには,モンブラン山群が屹立している.ため息が出そうになるほど,素晴らしい風景が連続する.


■ビエイユ小屋
 10時02分,ビエイユ小屋(l'Alp Vieille sup,標高2303m)に到着する.コンバル湿原から,標高差で270メートルほど登ったことになる.石を積み上げた堅牢そうな小屋である.小屋からの眺望を楽しみながら,10分ほど休憩を取る

 先ほどの巨大氷河が,ここからは真正面に見えている.

<ビエイユ小屋>


<ビエイユ小屋からミアジ氷河を眺める>

<展望のトラバース道>

■眺望絶佳の散策路
 10分ほど休憩の後,再び歩き出す.なだらかで見晴らしの良いトラバース道が続く.なだらかな傾斜の登り道が連続する.
 10時23分,小さな尾根の高い所で,10分ほど休憩を取る.ここも見晴らしが素晴らしい所である.
 
<展望のトラバース道>

■コンバル湿原を見下ろす
 素晴らしい眺望が連続するトラバース道を進む.
 眼下にはコンバル湿原の末端が見えている.その先には,モンブラン山群の支脈に位置している尖鋒が屏風のように立ち並んでいる.

<眼下にコンバル湿原が見える.その先にはモンブランの支脈の山々が連なる>

■小さなコルで休憩
 10時27分,見晴らしの良い小さなコルで,10分ほど休憩を取る.
 立ち止まると,やや寒い.
 地図を眺めながら,クリストファに現在地を確かめる.まだまだ,先は長そうである.後,少なくとも1時間以上歩かないと,クールメイヨール行のケーブル乗場には到着しないようだ.

 
<眺望を楽しみながらの休憩を終える>
                                  (つづく)

「ツールドモンブラン」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/eef053fd0843cd0eceb65440368f9028
「ツールドモンブラン」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/fcb6a4a6fc2d93e81cf65ac2e20e114e
「ツールドモンブラン」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4a4c5fb759853b8b140c4d3944095d8c

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[編集後記]

2011年9月29日(木)

 今,朝6時丁度.まだ日の出には少し時間がありそうだが,朝焼けが綺麗である.
 我が家の2階にある自室の東側の窓から,まだ薄暗い鎌倉中央公園の森が見えている.烏が1羽,啼きながら遠ざかっていく.
 「今日も,塔ノ岳詣でには最高の日だな~ぁ・・・・」
と思う.
 でも,今日は,午前中に,やっとスケジュールを調整した歯科の予約がある.そして,午後からは神奈美術会員展の会場へちょっと顔を出そうかと思っている.
 ところで,今日は,もう9月のどん尻.すぐ10月である.そうなると俄に年末が近付いた感じがする.月並みな言い方だが,歳月の過ぎ去る速度の速いこと・・・ただ驚くのみである.何か分からないがゴジャゴジャしているうちに,貴重な1年がまた足早に去ってしまう・・・これが今の実感である.
 明日辺りは,スケジュールを調整して,久々に塔ノ岳へでも行こうかとボンヤリ考えている.
                                (愚痴おわり)

 



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