まずは、次の3枚の写真を見ていただきたい。
これは、秋田市内で見つけたタクシーの案内標識。
これは、秋田市内で見つけたタクシーの案内標識。
GPSがない時代に呼ぶ客、来る車が確実にいえを探すために作られたツール。
一番上は高尾ハイヤー。仁井田の会社である。
2枚めは褪せているが国際タクシーという秋田市中南部の会社。
3枚めは廃業したグランド交通。
もう存在意義が小さくなり、見なくなってきている。
高尾は仁井田の奥まった町内、国際はようやく発見して撮影・保存している。
市内には他の会社のもあるとか。
ほかのブログで似たような記事を見たかもしれませんが論文で言う先行研究。
受け売りすみません、そしてありがとうございます。
廃業した会社もあるので、1988年職業別タウンページと2021年秋田市ハイタク日めくりで、秋田のタクシー事情を調べた。
1988年の会社=あさひ、安全、秋田観光、合同、秋田、秋田中央、新屋、勝平、キング、グランド、グリーン、国際、昭和、新和、ゼネラル、ダイヤ、高尾、宝、双葉、三吉、港キング、和田
2021年の会社=あい、あさひ、秋田中央、浮田、梅田、グッドラック、合同、県都、こまち、勝平、キング、国際、新昭和、高尾、みなと交通
会社の数が歴然である。
新昭和は運営主体の変わった会社(ちなみに秋田市扱いでないが、追分で展開してるので記す)、梅田は宝のことでこれも運営変化。
また、合併も増え、
高尾ハイヤー=高尾+和田+新屋(和田は昔から行灯や塗装名だけが違っていた)
みなと交通=みなとキング+観光。
ここで、2021年にある「あい」とはなんのことかというと、先行研究やその他で調べた情報では秋田市内の共通グループを統合させた会社とのこと。
正式の社名は「タクシーセンターあい」(本社は新屋松美ヶ丘)
もともとおなじ無線系列と思われる
勝平(新屋寿町)
ダイヤ(中通)
双葉(土崎)
三吉(山王)
のうち、勝平以外が合併とのこと。
たしかに、広告も同じであった。
勝平だけは参加しなかったらしいが、東京の無線グループではそういうのがあるあるらしい。
土崎駅の古いバスターミナル写真をネットで見ると、いまも黒塗りなみなとキングの他にのし紙みたいな水引塗装をした車がとまっていた。
【追記】日航機や政府専用機の昔の塗装に似ていた。
いまは土崎駅はみなと交通とあいなので、たぶんこれは双葉タクシーかと。
また知らない事実がわかり良かった。
1988年タウンページは今後も利用する資料になりそうなんで、お楽しみに。
ほかの斜体は廃業したものと思われる。
グランド交通は柳原新田。
いまは卸町でまるごと市場のあるあたり。
会社亡きいまも標識だけを残している。
いまも存続してる会社があるが、日産のガス車両が廃止になってしまい、当時とは違う雰囲気なとこもある。
国際タクシー本社が違っていたり、違う場所に意外な拠点をもっていたり。
さらに、高尾やキングは田舎の廃止バスの代替までやるようになった。
コロナで飲みに行く方が少ないいま、タクシーは大変かもしれないが果たしてその行く末は?
梶ノ目トランシス「1985年土崎駅前のT130系コロナタクシー」(そこにいる紅白タクシーが「双葉タクシー」?)
参考文献:NTT「タウンページ1988秋田版」