「心の強化プログラム」から
質問:試練がありながら、どうやって幸せを感じることができますか?
先生の回答:
1.試練とはどういうものでしょうか。
災難や試練というのは、人によってとらえ方が全く違います。ある人にとっては試練が、別の人にとっては恩恵になり、
また逆もあります。
賢者ルクマーン様が息子と旅をした時、息子の足が折れてしまい、旅を続けられなくなりました。息子は聞きました。
「お父さんはアッラーは善いものしかくださらないと言うけど、僕は足を骨折してせっかくの旅を中断しなければならなく
なってしまったじゃないか。どうしてこんな悪いことをアッラーは僕に起こすんだろう?」
ルクマーン様は、後になったらわかるだろう、と言って、すぐには答えませんでした。
しばらくして息子の足が治り歩けるようになったので旅を続けると、辿り着いた村が、数日前に起こった大地震によって
壊滅していました。ルクマーン様は息子に言いました。
「おまえの足が骨折していなければ、私たちは地震に飲み込まれてしまっていただろう。」
【自分たちのために善いことを、あなたがたは嫌うかもしれない。また自分のために悪いことを、好むかもしれない。
あなたがたは知らないが、アッラーは知っておられる。】クルアーン 2-216
2.試練に対してどういう信仰があるか。
自分に起こるすべてのことが善いことだとわかっている人にとっては、試練があればあるほど、アッラーに対する
信頼が深まり、そこには何も心配がありません。
災難に見えるようなことも、彼には、すべて善いものであることがわかり、またその後にやって来る比べ物にならない
大きな恩恵を知っているので、試練を試練とは感じず、その試練によって与えられる報奨や恩恵のすばらしさによって、
かえって幸福を感じます。
例えば、会社で働いている人が社長と深い信頼関係があり、どんな時でも必ず社長が自分を助けてくれると知っていれば、
仕事でどんな困難なことがあっても心配せずのびのびと仕事ができます。
アッラーと人も深い信頼で結ばれていればどんな試練も災難も、何の問題もなく、必ずアッラーが自分のために
善いことしかくださらないと知っていれば、何も心配する必要がなくなります。
つまり、信仰する人は目の前で起こっている出来事の後ろにいつもいてくださるアッラーを見ているため、
心はいつも平安で、幸せな状態です。
from.心の強化プログラム 2015.7.17
◇毎月2回の講義のレジュメ(日本語)は、こちらでご覧になれます。
◇オンラインで聴講希望のムスリマ(イスラーム教徒の女性)の方は、ダマスカス留学生有志 damas327@hotmail.com
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預言者(彼にアッラーの祝福と平安あれ)の人徳 クルアーンの奇跡 ①
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