





この旅の最後の…そしてこの島で最初の夜が粛々と明けてゆきます


友人といろいろな話をしながら海岸沿いをてくてく歩き、伊吹島を半周しました



この伊吹島には東側と西側にそれぞれ港があり、海沿いに二つの港を繋ぐ形で(いりこ)の加工工場が延々と軒を連ねています
ちょうどお盆の真っ只中で工場がお休みの時期に訪れた為、普段は早朝から人々の活気が満ち溢れている筈の通りはとても静かでした





見知らぬ私たちに、「アン!アン!アン!」と、吠えまくるだけの簡単なお仕事に精を出すわんこ達であります(笑)

廃車がえらいことににに!(笑)

(〃▽〃)子供の頃はこんな廃車を秘密基地にしていた事もありましたね(笑)

そしてのんびりと、道草ばかりしながら小一時間ほどで西側の港に到着すると…




次から次へと…




(﹡ˆ ˆ﹡)どうやら東側の波除けにいらしたカモメンバーの皆様がこちらに追いついていらした模様であります


そして辿り着いた湾の向こうの突き当たりには、いい感じの洞窟がぽっかり口を開けていました

ここで私たちは緊急作戦会議を開きます(笑)
議題は、あの洞窟を目指すや否や?
まず行ってみたい気持ちはあるものの…お宿が用意してくれている朝ご飯の時間まで、もういくらも無いことと。それと洞窟の手前に見える青いビニールらしきものが…まだ見ぬ秘境感を激しく損なっております(笑)
岩場歩きは激しく体力を消耗します。お昼に出航するフェリーの時間まで急な坂道を登っておみやげの買い物やら、いろいろ見物したくもあって…ここは断念という結論に達します
まあ、洞窟を探検しても何もないかとも思いますが…
もしかしたらIsland of the deadの名に恥じぬラスボスがゴ!ゴ!ゴ!ゴーッ!と、現れたかも知れないとの妄想が最後まで捨て切れない私でした(笑)


一度お宿に戻っておいしい朝ご飯を頂き、フェリーの時間まで荷物を預かってもらい…この旅最後の島散策に出発です

(ΦωΦ)…まずはぶらぶらお買い物の道すがら、お宿付近のノラたんと戯れます

( ✧Д✧) カッ!!…この目つき!この姿勢!…出来るなお主!!(笑)

そして港に戻り、今度は東側のルートから坂道を延々登って一回りする予定です

お天道様は既に絶好調で、下界の私たちを焼き肉定食にする勢いで照らし始めています(笑)

私たち以外誰もいないと思われた坂道に…ニャニャっと

ノラたんが呆れたよーな目つきで私たちを眺めていました(笑)

ここでカメラのバッテリーが切れますが、今回はカメラを購入時にバッテリーも予備で二本同時に購入していてバッチリ……バッチリ…バ…バッ、バッ……バッカヤローな私は、お宿に預けた荷物の中に予備のバッテリーを忘れて来てしまいました!(笑)
既に急な坂道を登って結構な時間が経っています。今ここから来た道を戻り、またまた登ることはさすがに無理というものです
是非もなし
カメラはすっぱり諦めて、伊吹島の風情をこの目に焼き付けながら散策は続きました

フェリーの時間まであと二時間というところで私たちは、ノラたんとカニたんが迎えてくれるお宿にまで戻って来ていました

バッテリーを入れ替えて日陰で休み休みしながら、残り時間は海を見ながら過ごします

それにしても綺麗な水です

湾内の水も透明度がものすごく高くて水面スレスレを漂うボラっちょはおろか、水底を泳ぐ真鯛(さすがに撮影は無理でした)までもがハッキリと見えていました
水面に船体が綺麗に写り込み、そこで漂うボラっちょを撮ってみると…なんとも不思議な、異次元空間を飛ぶような不思議ボラっちょな写真になりました(笑)

(≧∀≦)で!本当に飛んでいるボラっちょ!(笑)


[どーん](笑)

そして、この旅の最後の最後
私にとってこの旅で、最も美しいと思えた景色と出会えました

月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり

私たちは日常に埋没していると、どうしてもいろいろな物事が澱み、積もり、鈍く鈍く鈍く重なり、あらゆることから輝きが失われてゆきます
日常が鈍く澱んでいることに慣れ過ぎてしまうと、それはそれでやはり息苦しく思うものですね
そして私なんかは、常に旅の中にその身を置いていた松尾芭蕉の生き方に憧れたりしてしまうのです
それに比して徒歩や野宿とは無縁な私たちの短い旅でしたけれど、やはり旅はいいものだと思います

台風もまた旅人なり、どうか皆様もご無事でありますように

よい一日を


230 拝