クコ
2018-11-12 | 自然

クコの実が色づく季節になってきました。
薬膳料理でおなじみのクコは中国原産の落葉低小木です。中国最古の薬物書「神農本草経」では人体に作用する薬効の強さにより
下薬・・・有毒なもの
中薬・・・使い方により毒になるもの
上薬・・・無毒なので長期間服用してもよいもの
の3つに分類されていてクコは上薬に入り、3000年も前から薬用として用いられた来たことが判ります。
葉を乾燥させたものを生薬では枸杞葉(くこよう)とよび高血圧や動脈硬化予防にクコ茶として引用されます。
赤く色づいた実は枸杞子(くこし)といい乾燥させたものは中華料理や薬膳料理に使用されます。疲労回復や肝機能の改善に効果があると言われています。ホワイトリカーに2か月ほど漬け込んだ「クコ酒」も疲労回復に効果があります。
掘り上げた根の芯を取り除き乾燥させた地骨皮(じこっぴ)は血糖値低下、降圧の作用、発熱、喘息などに処方されます。
このようにクコは全草有用な植物です。
荒川の河川敷にはあちこちにコクの木が自生しています。
今はまだ花から実へと変化の途中で色々あり、赤い実になっている木は少ないですがもう少し経つと収穫できるようになります。
どこにでもある木です。興味のある方は散歩がてらに探してみてはどうでしょうか。
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