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睡眠の悩み解決(3)

2016-01-21 17:49:05 | 最近の出来事
NHK テレビ今日の健康よりの抜粋

国立精神・神経医療研究センター部長 三島和夫さん

三島和夫せんせいによると、


不眠症の定義は

眠りたいのに眠れない、日中の眠気や生活への支障などが三ヶ月以上続く

ことで、治療法としては、眠りにくい寝室環境を含む生活習慣の指導

と睡眠薬の使い方について教えること。

今、日本で使われているベンゾジアゼピン系

の睡眠薬は今まで長く使われていたが、副作用が出るとか、やめにくいと

いうことがあったが、最近の薬は、それらの点を改良されている。

・ 非ベンゾジアゼピン系

・ メラトニン受容体作動薬

・ オレキシン受容体拮抗薬

は副作用が少なく、やめやすいものである。

睡眠薬の副作用

服用から一、二時間後特に注意することはふらつきとか転倒。

睡眠薬を飲んだ後に、何か用事を片付けたりしていると、朝になって

服用後にやったことが思い出せないことがある。

人によって効きめが現われる時間が異なるが、大体20から30分、早い人

は10分で効き目が現われるので、服用後はすぐベッドに入るのがよく、

翌朝起きた後、飲む量も多めならば、翌日の持ち越しは多くなるが、

作用時間の短いものを択ぶか、量を少なくするかは症状によってきめる

というのがよい。翌朝眠気が残るとか、作業の能率が低下することもある。

睡眠薬を飲んだが、あまり良く寝ていないという人もあるが、そういう人

の中にも、脳波上にはきちんと睡眠が取れている場合があり、特に絶大の

効果を期待して、飲んだら8時間ぐっすりと寝込めると思ってはいけない。

そういう過大な期待を持たずに安全に睡眠薬を使うべきである。

睡眠の原因になる痛み、かゆみ、頻尿なども

まず、其の方を治療する必要がある。また、うつ病とか他の薬の副作用や、

睡眠時無呼吸症候群なども考えるべきである。

以前の薬では長いこと使うとやめる時不快な症状が出るとかひどい不眠が

ぶり返すとかあったが、今のお薬は改善されていて、飲みすぎると死亡

するとか、麻薬のように欲しくてしょうがなくなるということはないが、

今まで飲んでいたので、やめると眠れなくなるという不安感を持つ人はいる。

たくさん飲むと、はいてしまって、のどに詰まってという危険性はあるが

昔の薬のようにそれで呼吸が止まるようなことはなくなっている。

睡眠薬を飲み続けると認知症になるのではないかという懸念については

フランスでの最近の調査結果がある。70台の人1000人について、15年間

追跡調査した結果です。ベンジアゼピン系の薬を6年程度飲んだ人100人

当たり4,8人が認知症になり、飲まなかった人は100人あたり3,2人が

認知症になったという結果が出ている。不眠を我慢して認知症を引き

起こすこともあり、1,6人の差をどう考えるかですが、その人の年齢とか

状態によってお薬を出していますので、使った方がよいのではないかと

考えています。

国によって決められた、睡眠薬の適正使用ガイドラインでも、睡眠薬を

使って、一定期間不眠の方を直していき、徐々に減薬するとなっている。

睡眠薬の減薬の条件

不眠の改善とか、心身の不調が改善してきている時、必ず医師と相談して

減薬を徐ゞに行うことが大事で、4割の人が医師に言わず勝手に減薬して

不眠がぶり返したり、吐気、動悸、不安感がでたりしているので、一錠,

二錠であっても、急に減らさず,例えば、半分に切ってとか、1/4に切って

飲み、減らしたら、1ステップを2週間とか、4週間とか続けてから、次の

ステップでまた半分にしていくとよい。

高血圧、糖尿病、心臓疾患、てんかんなどの人は飲んだ方がよい。

不眠の治療で、それぞれの病気や生活の改善をするのが良く、ひどい

不眠症の方には、睡眠薬は強力な援軍であるが、副作用もよく知った上で

安全に使って欲しいと先生はおっしゃっています。