80ばあちゃんの戯言(2)

聞いてほしくて(つづき)

睡眠の悩み解決(4)

2016-01-23 15:26:48 | 最近の出来事
NHK テレビ今日の健康よりの抜粋

国立精神・神経医療研究センター部長 三島和夫さんのお話


高齢者の睡眠の特徴は年齢とともに睡眠が短なったり、浅く

なったりするが、これは高齢になると、体も脳もあまり使わ

なくなりがちなので、必要とするエネルギーの消費量が落ちて

くるので、高齢者の特長を知って、対策を講じるとよい。

Aさん70台後半は9時になると何もすることがなくなり、床に

つくことにしていたが、寝つきはちょっとかかったが、何とか

寝付いていたが、夜中に眼が覚めてしまい、朝は4時に眼が覚め、

日中に居眠りをするようになって、先生にご相談に行った。

先生によると、70台の睡眠時間は6時間を切ってしまうと言う

ことで、あまり長く寝ようとしないこと、そのためには、寝床に

入る時間を10時半以降とする。 朝の目覚めが早すぎるのは、

朝型なので、Aさんは毎朝、犬の散歩をされていたが、これを

夕方にすることで、夜型に変えていった。

朝の光を眼に浴びると、浴びれば浴びるほど、朝型になって

しまうので、午後三時まであまり光を浴びないことで、部屋

の中でもなるべく窓や光の入るところから1メートルぐらい中に

入ってテレビを見たり何かすることが望ましいとか。

朝どうしても犬の散歩などで出かけなければいけない時には、

サングラスをかけたり、帽子を目深にかぶったりして、眼に

光がはいりにくいように工夫することが大切だそうである。

朝が早いので、眠くなった時には、なるべく午前中とか遅く

とも午後3時前に30分お昼寝するのがよいそうで、午後3時以降

だと、其の夜の睡眠に影響が出る。

眠くなったら、コーヒーなどを飲んで寝ると、コーヒーの

カフェインが30分ぐらいでちょうど効いてくるので、眼が

覚めるので、具合がよい。

なるべく遅めの外出をすることで、夕方の光を浴び、夜型に

持っていくようにすることが大事で、Aさんの場合、実際

体を動かすことが多めになったので、昼の居眠りがなくなった

そうで、就床時間も11時にすることで、寝つきもかなりよくなり、

夜中の目覚めが少なくなり、朝、5時、6時に起きることができ、


熟眠感ができ、生活が改善され、不安感がなくなり、お元気に

過ごされているそうである。


お年寄りの眠れないという悩みは、寝方を工夫することも

大事だが、安全性の高い睡眠薬を利用するとよい。

以前のベンゾジアゼピン系の薬は最近では使われなくなったが、

薬局で聞いていてみると教えてくれる。

今のお薬は非ベンゾジアゼピン系のお薬、

メラトニン受容体作動薬、

オレキシン受容体拮抗薬である。

前回の睡眠薬の項をご覧ください)

ふらつき、転倒、骨折などの危険を避けるために、用事を

済ませてから睡眠薬を飲むことと、すぐ寝床に入ることで、

夜中に目覚めてトイレに行くときでも、必ず明るくして、

壁沿いに気をつけながら歩くこと。

睡眠は日中にも影響があるので、薬も利用して、質のよい

睡眠をとる事が大事である。

(完)