お待たせ「海のミルク」解禁遅らせ品質向上図る
カキの生産量全国一を誇る広島県で2日、養殖カキの水揚げが解禁された。
解禁日は例年、10月1日だが、昨夏の豪雨や日照不足など天候不順が響いて生育が遅れ、今年は初めて11月まで遅らせて品質向上を図った。
広島市沖の瀬戸内海では早朝から、漁船が次々と養殖いかだに横着けされ、ワイヤにびっしりと付いたカキがクレーンで引き揚げられた。養殖業者の男性(48)は「たっぷり待った分、身が太ってくれた」と顔をほころばせた。
水揚げは来年5月末まで続き、県は例年より2割少ない約1万6000トンの生産を見込んでいる。