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中国と蜜月関係にあるパキスタンで、巨大経済圏構想「一帯一路」を標的とするテロ事件が続発している。中国を狙う武装勢力が跋扈(ばっこ)し、7月には中国人技術者らが乗ったバスがテロ攻撃を受け、10人以上が殺害された。中国側はパキスタンに労働者の安全確保を求めているが、背景には「中国が地元の資源を奪っている」という根強い不信感があり、対応は容易ではなさそうだ。
相次ぐ中国人標的テロ 「徹底捜査」要求パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ(KP)州で7月14日朝、一帯一路関連事業のダム建設現場に向かうバスが爆発し、谷底に転落した。爆発物を積んだ乗用車がバスに突っ込んだとの情報もある。 産経新聞