震災の前年だ。
9年前の今日、金紋両國の看板を掲げた酒店の前を通る。
(2010年4月13日撮影:気仙沼魚町 角星)
唐桑を回って、気仙沼へと出かけた。
この日、唐桑は雨上がりの霧に包まれて幻想的だった。
(2010年4月13日撮影:唐桑 御先神社傍の遊歩道にある八隻曳)
気仙沼の町には趣のある店が並ぶ。
震災後、津波に流されてしまった。
金紋両國の酒店も、二階だけになって流されていた。
(↓2011年12月29日撮影:流され残った角星の二階)
この酒店の屋号は角星。
両國は、陸中(一関)で作り、陸前(気仙沼)で売った酒。
(角星が酒造りを始めた明治の頃、岩手と宮城は陸中と陸前という国だった。よって両国に渡る酒として名付けた。
参考:株式会社角星)
なんとこの店、震災から5年を経て、復元された。
今また、気仙沼の魚町で往時の面影を残し、輝いている。