雪が降る前にと思い
一番遠い日本海側の
二箇寺のお参りに
出かけた。
第28番大乗寺は
兵庫県美方郡香美町にある
行基菩薩によって開かれた
高野山真言宗のお寺。
ご本尊は
聖観世音菩薩様。
丹波の国に生まれた
丸山応挙がまだ無名の頃
大乗寺の住職
密蔵(みつぞう)上人が
その才能を見抜き
学費を援助した縁で
5回にわたり
大乗寺を訪れ
多数の襖絵や掛け軸を
描いたと伝えられています。
そのため大乗寺は
応挙寺と呼ばれています。
薬師堂は本堂の左手上に
こじんまりと
建っていました。
閉門時間が
迫っていたので
応挙の襖絵等
見学できなかったのが
残念です。
第30番温泉寺は
城崎温泉を開いた
道智上人により
738年に開かれたお寺。
城崎温泉より
ロープウエイでひと駅の所に
ひっそりと建つ。
ご本尊は
十一面観音立像様。
この観音様は
奈良の長谷寺の観音様と
同木同作と伝えられている。
今年4月から3年間
33年ぶりの御開帳の期間で
間近でお参りさせていただいた。
薬師堂は
ロープウエイ乗り場の右手
山門を入ってすぐの
場所に建つ
総欅造りの豪華な建物。
薬師如来様は
城崎温泉とその入湯客を守る
お薬師さんとして
信仰を集めている。
例年なら雪の降る季節
季節外れの暖かさの中
日本海に近い
薬師霊場二箇寺に
無事お参りができた。