テントウムシの幼虫が
たくさんいた草むらから
蛹を何頭かいただいてきた。
牛乳瓶にさして
見ていると
ダイナミックに
動き始めた。
まるで
背筋伸ばしの
運動をしているようだ。
90度近く
伸びをしてまた元に戻る。
(11時12分)
しばらくすると
小刻みに動き始め
蛹が伸びると同時に
脚がもぞもぞ見えだした。
(11時13分)
頭の部分が現れると
黄色っぽい体が
出てきた。
(11時14分)
休憩しながらも
体がどんどん蛹から
出てくる。
(11時15分)
体が蛹から抜け落ちるかと
心配したが
脚で茎をつかみ
体を反転させ
しっかりと茎にとまった。
(11時18分)
安定のためか
蛹の殻にとまって
動きをとめた。
(11時19分)
蝶なら翅が徐々に
伸びるのだが
テントウムシは
どうするのだろうと
思っていると
飛ぶための下の翅が
伸び始めた。
(11時49分)
翅が伸び切るのに
時間がかかったが
気がついたら
下の翅は収納されていた。
(12時15分)
羽化した時には
テントウムシの紋がなく
無地だと言うことに驚いた。
時間がたつと
うっすらと紋が
現れてきた。
(12時36分)
確かナミテントウは
黒字に赤い紋が
2つだったが
まるで写真の現像のように
地色や紋の色が
浮かび上がってくるようだ。
(14時22分)
色が現れるのに
これほど時間がかかるとは
思わなかった。
(14時42分)
(15時16分)
(16時00分)
まだ完全に
黒字に赤い紋は
現れていないがようやく
ナミテントウらしくなってきた。
(16時30分)
羽化が始まって
5時間半たっても
まだ完全にテントウムシの
色にはなっていない。
チョウなどと違って
かなり難産だ。
下の翅が伸びたら
葉の裏側に身を隠すため
歩きだした。
これだけ時間が
かかるのだから
身の安全を
はかっているのだろう。
難産だったが
無事誕生しました。