最近見なくなった
植物を見つけた。
オジギソウだ。
昔は近所で
時々見かけて
大人げなく
葉をツンツンしたものだ。
久しぶりに
葉をつついてみた。
ものの見事に
葉柄が垂れ下がり
小葉も閉じた。
一瞬の出来事だ。
閉じる訳は
人の体でいう関節
葉枕(ようちん)と言う部分の
水の移動でおこる。
葉が刺激を受けると
電気信号が葉枕まで伝わり
葉枕内にある水を
下のほうから上に
向け移動させる。
水が抜けた下の部分は
しぼんで小さくなり
下に折れ曲がる訳だ。
オジギソウは
子ども達を
楽しませるために
おじぎをする
わけではない。
雨が降ったり
強い風が吹いたり
したとき
枝を下に垂れ
葉を閉じて
自分を守っているのだ。
それだけではない。
茎や種子には
鋭いトゲがあり
食害からも身を
守っている。