nekoはひとりで旅に出る。。。

何故ひとりで?ひとりが好きなんですよねぇ。会社員生活の限られた時間の中での世界女一人旅です。

映画「マダム・イン・ニューヨーク」

2021-02-20 | 日々のこと

こんなご時世ですから、ほぼステイホームな毎日です。
週末も同様。
食品と日用品の買い物ぐらいしか出かけません。

そんな感じで必要最低限の外出しかしない週末の楽しみは映画を観ることです。
最近観た映画の中からひとつご紹介します。

タイトルは「マダム・イン・ニューヨーク」



原題は「English Vinglish」
2012年制作のインド映画です。

インド映画といえば、映画の本場ハリウッドをもじってボリウッドと言われるぐらい人気らしいですね。
ボリウッドのボはムンバイの旧称ボンベイのボとか。

私は今までインド映画は観たことがありませんでした。
ダンスと音楽のイメージが強く、ミュージカル映画があまり得意ではないので避けてきていました。
が、マダム・イン・ニューヨークは予告を観てすごく観てみたくなったんです。

ネタバレにならない程度に少しだけ内容をご紹介します。

主役はインドに住む専業主婦シャシ。
ビジネスマンの夫と2人の子ども、義理のお母さんと暮らしています。

裕福な家庭で夫に献身的に尽くし子育てに励む毎日の中で、料理上手なシャシの楽しみはインドの伝統菓子であるラドゥを作ること。
ご近所から注文を受けて売るほどの評判です。

そんなシャシにも悩みがあります。
夫には「妻はお菓子作りしか取り柄がない」と言われ、娘には「英語もできないくせに」とバカにされて、家族のために尽くしているのにと自信をなくし傷ついています。

ある日、ニューヨークに住む姉から電話があり、姪が結婚することになり手伝いに来てほしいと言われます。
シャシは家族より一足先にニューヨークへ旅立ちました。

ニューヨークでも英語が話せず辛い思いをしたシャシは「4週間で英語が話せる」という広告を見て、みんなに内緒で英会話スクールへ通う決心をします。
そして徐々に自信を取り戻していく・・・

ざっくりいうとそんな内容なのですが、とてもいい映画でした。

私の初めての海外ひとり旅がニューヨークだったんです。
なのですごくシャシの気持ちがわかるし、共感できました。

カフェでうまく注文できないシーンなど、まさに私じゃん!と思いました。
全く同じ経験があります。

懐かしいですね。
いえ、今も英語はたいして話せませんが、当時はそれはひどいもんでしたから。
よくひとりでニューヨークへ行ったと思いますよ。

この映画は単なる主婦の成長の物語ではなく、インドの社会問題も描いています。
今でこそIT先進国で英語も公用語並みになっているインドですが、それは90年代以降のことです。
それ以前は女性はいずれ家庭に入るのだからと学校に通うのも一般的ではありませんでした。

家庭内格差というんでしょうか。
子どもたちが話せる英語を母親が話せない、そんな母親を子どもがバカにする。
急速な経済発展のひずみが出ているんですね。

私がインドへ行った時も、私ぐらいの年齢の女性たちはインドの伝統衣装サリーを着ていましたが、若い女の子たちは普通にジーンズなどの洋服を着ていました。

女の子たちにも教育の機会が与えられるのはいいことだけど、それは都会や裕福な家庭の話で、まだまだ田舎や貧しい家庭では学校に通えない子もいるんだろうなぁなんてことも思いましたね。

まぁ、そこまで深く考えながら観なくてもいいと思いますが。
英語が話せないことがコンプレックスだった主婦が少しの勇気と努力で自信を取り戻していく、そんなハッピーな映画です。

インド映画おきまりのダンスシーンは少しだけでした。
インドなまりの英語は聞きづらく、英語の勉強にはならないかもしれないけど、でも英語の勉強をがんばっている人にはぜひ観てほしいですね。
あ、あと主婦の方にも。

ストーリーは単純だけど、観終わった後に気持ちが前向きになれるような、そんな映画です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする