8月8日に経産省が輸出管理強化後、3素材の一つ「レジスト」が初めて韓国へ輸出許可された。
その後も2回目の「レジスト」輸出許可が出されている。
「レジスト」について輸出申請が認められたということは、韓国側の使用状況の説明がなされ正当と判断されたからだろう。
輸出許可の問題は、高純度フッ化水素の方ではないだろうか。
日経新聞に面白い記事が載っている。
日本のフッ化水素メーカー「森田化学」社長へのインタビュー記事だ。
>対韓輸出厳格化「シェア低下しかねない」森田化学社長
2019年8月8日 17:55 [有料会員限定]
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO48374620Y9A800C1000000?s=2
政府が7月4日に半導体材料3品目の韓国への輸出管理を厳しくして1カ月余りがたった。管理対象のフッ化水素を生産する森田化学工業の森田康夫社長は8日、日本経済新聞社の取材で管理強化により「日本企業のシェアが下がりかねない」と危機感を表明。年内に中国でフッ化水素工場を稼働させる計画も明らかにした。
――輸出管理が厳格化されたフッ化水素は足元でどのような状況ですか。
・・・あとは有料記事です。
7月4日に日本政府は韓国への半導体材料3品目の輸出管理を厳しくした。
森田化学が政府の輸出管理後、韓国へ輸出したフッ化水素は6月分申請分を7月4日過ぎに出荷した分だけで、以降は一切輸出が許可されていない。
今後も韓国への輸出のめどは立っていない。
メーカーとしては主力製品なので何とか輸出したいのだろうが、ほとほと困っているようではある。
しかし、日本政府は一企業のことより世界の安全保障に関わることの方が重要であり、韓国が使用目的を過去にさかのぼって証明しないことには、輸出を認めることはしないだろう。
ここで問題になるのはいつかも書いたことだが、過去に韓国へ輸出したフッ化水素で40トンあまりが行方不明で、その行方が今もって韓国から何の説明もなされないことではないのか。
韓国企業が不正に第三国へ密輸出したことを明らかにし、今後このようなことは起こさないと韓国側が釈明でもすれば、輸出申請は許可されるかもしれないということではないのか。
讀賣新聞が7月始めの記事で政府が輸出管理を強化するが、これは事実上の韓国への禁輸措置だと書いていた。
讀賣新聞は行方不明になった40トン分について、韓国が行方についての説明を一切しないと見ていたから、早い段階から禁輸以外にないと断言できたのではないか。
高純度のフッ化水素は消費期限が1ヶ月程度といわれ、7月4日以降に6月分を韓国企業が輸入したのであれば、8月も半ばを過ぎた今、高純度フッ化水素を必要とする韓国半導体メーカーの在庫は底枯れしている時期ではないだろうか。
さてはて韓国半導体企業はどうやりくりしているのだろうか。
韓国にとって、不正行為を隠すことが面子を守ることにはならないと思うが、それでも日本への対面上の面子の方が大事な韓国、どうなることやらね・・w