asano.net

読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

29冊目:「竜馬がゆく(五)」

2010-12-07 23:53:31 | 
総評:★★★★☆ 以下、一巻から変わらず
面白い度:★★★★★
読みやすい度:★★★★☆
ためになる度:★★★☆☆
また読みたい度:★★★★★


五巻、いままでジワジワ来ていた面白さが爆発した!
幕末の風雲が動き出した。

まずは池田屋の変。
長州藩が倒幕のための話し合いを京都にて連日行っていたが、
いよいよ行動を起こそうという決起集会で、志士たちが一同に集まった機を突いて、新撰組が討ち入りに入った。

長州藩は虚を突かれ、新撰組に対して後手に回ってしまった。
それも回りは新撰組が敷いた包囲網に囲まれてしまっており絶対絶命である。
それも新撰組はフルメンバー。近藤、土方、沖田、永倉、など、名だたる剣豪をここに投入してきた。
長州の多くの有能な志士たちがここで命を落とした・・・


桂小五郎、高杉晋作は、運よくこの場には居合わせなかったが、ここから長州藩の転落が始まった。


池田屋の変にて頭に血が上った長州はさらに、京都にて、朝廷を無理やりにでも奉って
政権を握ろうと、蛤御門の変(禁門の変)を起こした。
ここでも幕府と手を組んだ薩摩藩の活躍により敗北を喫した。

この騒乱から、長州は「朝敵」の烙印を押され、長州藩の者が京都にいるだけで切り殺されるという、凄惨な状況にまでなってしまった。
この間、桂小五郎はひたすら身を隠し京都から脱出する工作を行っている。
よくここで死ななかったなぁと思う。


そしてこの巻からやっと西郷隆盛が出てくるが、この人も本当にすごい人だと思う。
まずつかみ所がないらしい。
そこは竜馬と似ている所がある。

さらに人心を掌握するのがうまく、多くの人がこの西郷隆盛を慕っている。
ここも竜馬と似ていると思う。
そして稀代の外交上手らしい。

またこの西郷隆盛の生家のすぐ近くに、大山巌、山本権兵衛、そして東郷平八郎など、後の日露戦争で大活躍をした人物の家があり、坂の上の雲を先に見ていた自分としては、キター!と思ってテンションが上がった。

マジここから大久保利通や西郷従道など、幕末、明治の英雄が何人もでていて、なんだこの土地はと思う。


そんな西郷隆盛と竜馬の対面もあり、この巻はまるまる全部面白く見させてもらった。
それもこの二人を引き合わせたのは勝海舟!
どんだけこの人はお膳立てをしているんだと思う。
ちなみに自分としては竜馬より西郷派です。


そんな感じで最高潮の五巻だった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿