胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

IBD, 若年者と高齢者

2012-06-18 | 大腸炎症
 IBDの研究会が日本経済の中枢でありました。いつものように大盛況で,大変勉強になる症例が呈示されていました。IBD病理の師匠からも色々教えていただきました。
 IBDに関連して発生する,bronchial fistula, Budd-Chiari syndrome, fulminant colitis, post-colectomy enteritisなど,色々な難しい病態について学びました。また,若年者IBDの企画があり,neonatal, infantileからIBDあるいはIBDに酷似した病態があることを知りました。次回の特別企画はこれと対照的に高齢者のIBDだそうです。
 写真はIBDを示唆する大腸生検です(favor CD)。陰窩は歪んだり,拡張したりしています(形だけみるとSSAPみたいです)。慢性炎症細胞浸潤は不連続的で,mucous preservationの状態です。
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