胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

好酸球性胃炎

2010-07-29 | 胃炎
 好酸球性胃炎です。胃生検の病理診断として重要なことは
Eosinophils must be the dominant cell type with little or no increase in other inflammatory cell types (updated Sydney systemより).
です。
 臨床病理学的によく引用されるのはKleinの分類というもので
1) predominant mucosal disease: 粘膜層主体の病変で,嘔吐,下痢, 消化吸収不良が生じ低蛋白血症をおこす.
2) predominant muscle layer disease: 固有筋層主体の病変で,壁肥厚,硬化により消化管の狭窄・閉塞をおこす.
3) predominant serosal disease: 漿膜主体の病変で,漿膜の肥厚と好酸球性腹水の貯留をおこす.
です。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 胃癌、HER2検査(3)、Heteroge... | トップ | 胃癌、HER2検査(4)、DISH法、... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
10万アクセス御礼 (Dr Qussie)
2010-08-17 18:49:53
10万アクセス達成、ありがとうございました。なかなか更新できませんが、今後とも「胃生検の小部屋」をご贔屓に、どうぞよろしくお願いします。
返信する
おめでとうございます (大阪)
2012-08-21 17:47:22
いつも楽しく勉強させていただいております。10万アクセスおめでとうございます。
今年2月にoosakaikenで好酸球性胃腸炎の症例提示いたしました。HPでもみれますので是非開いてみてください。
返信する
Unknown (大阪のカレー王子)
2012-08-21 17:49:28
Dr Qussie様 上記は小生のコメントでした。
返信する

コメントを投稿

胃炎」カテゴリの最新記事