皆様ごきげんよう。立て続けに3件もネットショッピングをした黒猫でございますよ。どうしたことか自分。・・・イヤイヤ、どれも必要&欲しいものなんですが、今まで不精して買わずにいたのです。『トム・ヤム・クン!』のDVDが出る直前に華麗に予約!イエス!!(必要なのか)
それはさておき。
今日は『トンマッコルへようこそ』という映画の試写会に行ってきました。韓国映画です。
トンマッコル。そこは子どものように純粋な人々の暮らす、山深い村。
外の世界で戦争が起きていることなど知らない村民たちは、毎日楽しく暮らしていた。
しかし時は戦時中の1950年。ある日、トンマッコル付近で連合軍大尉のスミス(スティーブ・テシュラー)を乗せた戦闘機が墜落する。村人たちはスミスの怪我に手当てをして世話をするが、村に住む唯一の知識人、キム先生(チョ・ドッキン)をもってしても言葉がろくに通じない。
そんな中、トンマッコル近郊で連合軍との激戦に敗れて敗走していた人民軍の兵士3名がトンマッコルに迷い込む。時を同じくして、人民軍と対立している連合軍(韓国)の兵士ふたりもトンマッコルに迷い込んでいた。
彼らはお互い決して相容れない存在として睨み合うが、争いを知らない村人たちにはそんな感情が理解できない。真剣に睨み合う兵士たちだったが、呑気で人懐こい村人たちに触れるうちに少しずつ態度が軟化し・・・?
というようなお話。いやあ、面白かったです!ヒューマン系では今年一番かと思いますよ!
もらったチラシには「ノースター、新人監督にも関わらず数々の映画賞を総なめ」とありましたが、わたしはわたしのスターを見つけてしまいましたが気のせいですか。
チョン・ジョエン。(人民軍のリーダーを演じている俳優さん)
この人スターでしょ???普通に。ねえスターでしょ。それともこれから輝き出すのですか。かっこいいって。渋いってマジで。グっと来るって。
てっきりわたしが個人的に渋オヤジが好きだからアンテナ立っちゃったのかと思いましたが、一緒に観た友達も「将校役の俳優さんかっこよかったよね?」と。やっぱそう思う!?(笑)オヤジ、と言うには少々若い方のようですが、彼はわたしと同じような嗜好を持つ方にはビビっと来ると思いますよ!かっこいいんだってマジで(力説)。
彼が素晴らしかったのはもちろんなのですが、ストーリーも映像もとても良かった。殺伐とした兵士たちと、トンマッコルの無邪気な人たちとの交流が描かれる中盤までは本当にコミカルで温かく、笑わずにはいられない展開なのですが、後半は一気にシビアになります。なるのですが、その中にも笑いがある。
韓国の人たちはわたしたち日本人よりも戦争を身近なものとして捉えていると思います。兵役もあるし。なので、軍隊を描く場合かなり容赦がありません。でも、この映画は、そんなの夢物語だよと言えばそれまでですが、争うことを知らない人々の住む楽園のような村で、決して相容れないはずの二組の勢力が徐々に打ち解けていく、そんな様を描いています。そのまま楽園の日々が続けばどんなにか。・・・これ以上はネタバレになるので控えますが。
とにかく笑いあり、涙ありで、とても楽しい映画でした。特にイノシシとの対決のシーンは、いろんな意味で全体の山場のひとつで、笑いながらも手に汗握りましたよ~!あんな撮り方って・・・新しィ~!(笑)つーかあんなイノシシいないと思う(笑)。
試写後に拍手が起きた、非常に稀な作品でもありました。
これきっと普通に当たると思います。公式サイトもとても凝っているし、個人的にはかなりお勧め!!ハンカチをご持参下さいね。
久石譲さんの音楽も素晴らしく、もう一回観たいです。