満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『感染列島』

2009-01-19 01:42:53 | 映画

皆様ごきげんよう。外は死ぬほど寒いものと覚悟を決めて外に出てみたら、そうでもなくてちょっと拍子抜けした黒猫でございます。もしかして冬の一番寒い時期はもう?(過ぎたのですか?)
ならばじきにわたしの時代がやってくるわけですが。早く来い来い俺の時代。(どんな時代だ)

それはさておき、今日は延ばしていた試写会の感想を。でももう公開始まっちゃったけどね。

『感染列島』

冬のある日。いずみの市のとある養鶏場で鶏の大量死が報じられ、鳥インフルエンザの疑いが出たため、養鶏場の鶏はすべて処分された。
時を同じくして、いずみの市の病院で医師を務める松岡剛(妻夫木聡)は、数日前に風邪の疑いで受診した患者を再び急患として診察していた。患者の症状は急激な高熱、痙攣、吐血を伴い、間もなく患者は死んでしまう。
鳥インフルエンザのヒトへの感染が疑われる間もなく、同じ症状を訴えて病院を訪れる患者が急増し、しかも最初の患者を診て患者の吐いた血を浴びてしまった医師・安藤(佐藤浩市)もまもなく同じ症状を発症し、帰らぬ人となる。
病院関係者は抗インフルエンザ薬であるタミフルを服用し、対処にあたるが、その中からも次々に感染者が出て、タミフルの効かない新型ウイルスの疑いが出てきた。

事態を重く見た日本政府は、WTOからウイルス研究の第一人者・小林栄子(壇れい)を招聘する。栄子と松岡はかつて助手と学生として同じ大学に在籍しており、旧知の仲だった。
栄子を中心としてウイルス感染源を探るうちにも感染者は増大し、ついにいずみの市どころか日本各地に拡大していく。そんな中、小林は、第一感染者の妻であり、自身も発症しながら治癒した真鍋麻美(池脇千鶴)が何かを知っているのではないかと疑い、彼女を問い詰めるが・・・?

というようなお話。


本格的なパンデミック(感染爆発)モノで、ジャンルとしては医療パニックモノ?なんですが、なんというか、描写は結構ホラー寄りです。ホラー映画駄目な人は駄目かも。目から血とか、どう考えてもホラーでしょ。

インフルエンザなんて風邪に毛の生えたようなものという認識で捉えがちですが、ワクチンの効かないそれがどれほど恐ろしいものか見せつけられた気がします。
感染拡大に伴い街から人がいなくなり、人っ子ひとり居ない銀座や渋谷で妻夫木聡演じる医者と藤竜也演じる鳥インフルエンザの権威が会話するシーンなどは寒々しくてゾクっとしました。
それにしても混雑のあまりパニックになる病院の描写は、病院に押しかけるより家でおとなしく寝てたほうがいんじゃねえのという人が多すぎて逆に心配になりました。ただの風邪の人も病院でウイルスもらっちゃってそう。
ウイルス性だったら寝てても治らないもんなの?

物語が進むにつれ、感染源を探るために主人公が海外に行くシーンがあるんですが、そこで出てくる現地を案内するWTOの医者がダンテ・カーヴァー(softbankのお兄さん)でした。なんか英語うめぇとか思ってしまいました(※母国語だろ)。
この海外パートの感染者描写が一番ホラーでした。これなんてバイオハザード?みたいな感じでしたよ。

紆余曲折の末、時間のかかるウイルス開発とは別にもうひとつ、科学的にしっかりとは裏が取れていない方法が試されたりもするんですが、素人考えではむしろこっちのほうが先に思いつかないだろうかとか思いました。

なんかちょっとした役に名の知れた役者さんや(何故か)芸人を使っていて、キャストは豪華な感じでした。オヤジ好きのわたしは鳥インフルの権威・仁志教授を演じた藤竜也にグっときましたよ。
それにしても妻夫木聡は泣く役が多いなあ、と思わずにはいられません。今日の「天地人」でも泣いてたよ。
あと、壇れいはきれいだなあ。こういう凛とした女性の役はとても似合うと思います。

とりあえず、皆さんうがい・手洗いをしっかりしようNE☆
コメント
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