皆様ごきげんよう。少しご無沙汰しましたがお元気ですか、黒猫でございます。
わたしはげんきです。一日寝て元気になりました。
なんで週末あんなに疲れたんだろうなー。
金曜は母が旅行に出ていたので久々にまっすぐ帰って家事担当をしました。余裕があればご飯を作ったあとジムに行こうかと思っていたんですが、気がついたら寝ていました。余裕の欠片もないね☆
そうそう、この間の、頑張って読み通した本ですが。
『虚無への供物』という本でした。
20XX年。地球の周回軌道上に突如として宇宙船が出現した。どこの国の天文所にも衛星にも捉えられず突如として現れた宇宙船に、世界各国は慌てふためくが、発見から数日経っても宇宙船は何の動きも起こさず、ただある種の電波を発し続けていた。
アメリカはすぐに人類学者と言語学者を乗せたシャトルを飛ばし、異星人との接触を試みるが、宇宙船に接近したアメリカのシャトルは何の前触れもなく消えてしまう。通信も途絶え、何らかの事故が起きたのではとの懸念と、宇宙船に攻撃されたのではという疑惑が湧き上がる中、ロシアも有人シャトルを飛ばして宇宙人との接触を試みる。しかしそのシャトルも宇宙船にある一定の距離まで近づくと通信を絶ち、見えない虚無に飲まれたかのように消息不明となる。
果たしてこの宇宙船の目的は何なのか。宇宙船付近に張り巡らされているらしい虚無は一体何なのか。この中に居るであろう異星人は、地球に対して友好的なのか、或いはその逆か。
インドはかねてより開発中だったシャトル・チャンドラ2号を飛ばし、中国は急遽完成させた愛国1号に先行者を載せ、ロシアは今度は人ではなくサルを乗せたシャトルを飛ばそうとし、それに抗議する動物愛護団体の過激派がそのシャトルに密航しようとするなど、世界各国がそれぞれ異星人との接触を図ろうとする中、日本では某掲示板で「やったー!あの電波の意味解読したよー☆」というスレッドに集う人々が「俺らで異星人とコンタクト取ろうぜ」という壮大にして馬鹿馬鹿しい計画を立てていて・・・?
というような話・・・ではありませんでした。
(上のあらすじはわたしの妄想です)
ごめん、勝手にそういう話だと想像してた。
そう思って借りた。
そしたら推理小説だった。
勝手にものすごくがっかりしました。ごめん、勝手で。
自分で直接手に取って選んだ本だったら、パラ見してすぐジャンルくらいは分かったんでしょうが、これ、図書館のサイトでタイトルだけ見て予約したものだったのです。最初のページでゲイバアで綺麗なおにいさんがダンスを踊っている時点で「あ、これ違う」と思いました。
上にも書きましたが推理小説で、本の裏によると戦後の推理小説ベスト3に数えられるそうですが、ごめんなさいわたし存じ上げませんでした。
内容を読むと、どうも某一族を巡る因縁絡みの殺人事件を、素人探偵が解決しようと試みたりする話なんですが、探偵役のキャラクターが複数出てきて、途中で何度も「推理くらべ」をやったりするのがどうも馴染めませんでした。しかも人の推理を聞いて「そんなトリック面白くない」とか評するキャラがいるというのもどうかと思いました。面白いとかそういう問題かと。
ミステリというジャンルで考えればまあ少しは読むんですが、今回この本を読んで、自分が「密室モノ」と「探偵モノ」がどちらかというと嫌いなことがよくわかりました。
だってさぁ、人殺しておいて、そのあと色々小細工して密室を作り上げた挙句に探偵や警察の尋問に関しては「僕が?ははっ、どんな動機があるというのです」とかそらとぼけてみるとか、心情がまったく理解できないんですもの。
まあ文字通り殺したいほど憎いとか嫌いだったのかもしれませんが、人一人殺す大仕事のあと平静を装うばかりか現場に細工までする神経ってどうなってるの。
しかもこういう犯人って犯行がバレるとすっかり観念して告白したかと思いきや、毒飲んで死んだりするよね。探偵ちゃんと見張れ、自白中に飲み食いを許すなとか思わずにはいられません。しかも探偵役は「僕がもう少し早く気づいていれば・・・」とか言ったりするんですよね、全部が終わったあとで。そういうのがどうもねぇ。
以前どこかで「推理小説はあくまで知的遊戯であって、リアリティを追求するものではない」と読みましたが、やるんだったらもっと明るい遊戯しようぜ。おーい磯野、野球やろうぜ。(中島か)