皆様ごきげんよう。分量適当スクリュードライバーでいい気分になっている黒猫でございます。あ、カットオレンジとかミントとかそういう洒落たものは入ってないですよ(笑)。オレンジジュースとウォッカをグラスに半々くらいで注いで混ぜたものです。ワイルドぉ~。
久しぶりに本の感想を。YAです。
『天山の巫女ソニン 一 黄金の燕』(菅野雪虫著、講談社)
巫女になる定めとして、ほんの赤子の時分に巫女たちの暮らす天山に迎え入れられたソニンは、十二歳の時「天分がない」として里に帰される。今更帰されたところで、里の暮らしなど全く知らないソニンだったが、姉と両親は戸惑いつつもソニンを温かく迎えてくれる。貧しいながらも仲良く暮らす家族にようやく少し慣れた頃、国王の息子たちの行列がソニンの村を通る。末の王子で、生まれつき口のきけないイウォル王子が守り袋を落としたのに気づいたソニンは、行列を追ってイウォル王子に直接それを届ける。その場はそれで別れたものの、のちに王子の使いがソニンを城の侍女に迎えたいとやってくる。何故かソニンは口がきけないはずのイウォル王子の考えることがわかったのだ。いつももどかしい思いをしているイウォル王子にとって、ソニンの能力は貴重だった。そこまで望まれるのなら、と、侍女として城に上がったソニンは、城内の勢力争いに巻き込まれ・・・?
というようなお話。
面白かったです。ジャンルとしてはYAだと思いますが、大人が読んでも面白い。特に十二国記とか守り人シリーズとか好きな方は楽しめるかと思います。
名前と描写からして、韓国風のお話・・・なのかな?主人公のソニンが無垢で無鉄砲で可愛らしいです。
巫女としての力がない、ということで里に帰されるのですが、実は力がない、というよりも、力のムラが激しすぎて使えないというほうが正しいようです。イウォル王子の侍女になってからは、その能力で色々面倒なことに巻き込まれるのですが・・・。ソニンたちの国、砂維の他、うつけ者で有名だという隣国の江南国の王の次男、クワンも思わせぶりに出てきて退場しているので、続く気満々のようです。次回作が楽しみです。
明日は5冊ばかり本を仕入れて来ますよ。図書館バンザイ。
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