お邪魔します。
「最後はきみだ!」拝読しました。未読の手塚作品をまた見れて嬉しいです。
今、さっき「MW」を読み終えてたところです。僕の年齢世代では手塚作品は水のように身体に浸透して心地良いです。
この作品は手塚先生の作品造りの方程式がくっきりと描かれていますね。のちにビックコミックなどで描かれる長編物や他誌で描かれる短編物の原型を見るようです。
十六枚という頁数にこれだけのスリルと興奮、そしてギャグも満載で、まるでストーリーマンガを描くうえでの教科書のようで、面白いと同時に感心してしまいます。
方程式などと解った振りをしてみても、手塚先生の十重八重に絡んでくるトリックにはいつも金縛りにあってしまいます。
唐突に起こる非日常的な現実は、読む者に生きる事の覚悟を教えてくれます。むかし愛読していた「ナンバー7」もそうでした。明日に父や母が亡くなって、妹ひとりを抱えて、どうやって生きていこうかと考えて布団の中で泣きました。
今や三児の父になり二児の孫がいる身の上となって、ああっ曲りなりにも大人に成れたのは手塚先生のおかげかぁ・・・。などと。
ちょっとおおげさか。(笑)