映画好きで知られる手塚治虫先生。
年間三百本以上は映画を観たというエピソードは有名な話しだ。
ただ、どんな映画を観たとか、こういう映画が好きだとかいう記述にはふれた記憶がない。アニメが好きだ。西部劇は嫌いだというのは何かで読んだ事がある。
それはともかく書かれた作品から、どういう映画の影響を受けたのかを読み砕くしかないと思う。
手前が思うに、この映画の影響は大きいのではないかと思う。
その映画とは「眼の壁」である。
この映画からは手塚作品の香りがする。多分にこの映画の影響が個々の手塚作品に反映されている。
ひとつは主人公の佐田啓二のキャラクターである。
この佐田啓二似のキャラクターが手塚作品には多数登場する。
顔の雰囲気はもちろんの事、背格好そして何よりは髪型である。
髪型は当時流行のリーゼントである。
きめてはそのリーゼントから垂れ下がった前髪である。じつに色っぽい。
初期の作品から後期まで、とくに青年誌に登場する青年は佐田啓二そのものである。
おそらくは手塚先生は数々の佐田啓二の映画作品を観て、イメージして青年像を作り上げたに違いない。
「眼の壁」を観て、そう思った。
眼の壁
監 督 大庭秀雄
脚 本 高岩肇
製 作 小松秀雄
出演者 佐田啓二
鳳八千代
松竹・1958年
年間三百本以上は映画を観たというエピソードは有名な話しだ。
ただ、どんな映画を観たとか、こういう映画が好きだとかいう記述にはふれた記憶がない。アニメが好きだ。西部劇は嫌いだというのは何かで読んだ事がある。
それはともかく書かれた作品から、どういう映画の影響を受けたのかを読み砕くしかないと思う。
手前が思うに、この映画の影響は大きいのではないかと思う。
その映画とは「眼の壁」である。
この映画からは手塚作品の香りがする。多分にこの映画の影響が個々の手塚作品に反映されている。
ひとつは主人公の佐田啓二のキャラクターである。
この佐田啓二似のキャラクターが手塚作品には多数登場する。
顔の雰囲気はもちろんの事、背格好そして何よりは髪型である。
髪型は当時流行のリーゼントである。
きめてはそのリーゼントから垂れ下がった前髪である。じつに色っぽい。
初期の作品から後期まで、とくに青年誌に登場する青年は佐田啓二そのものである。
おそらくは手塚先生は数々の佐田啓二の映画作品を観て、イメージして青年像を作り上げたに違いない。
「眼の壁」を観て、そう思った。
眼の壁
監 督 大庭秀雄
脚 本 高岩肇
製 作 小松秀雄
出演者 佐田啓二
鳳八千代
松竹・1958年