昨日、学生との話で「ミニキッチン」のことが話題になったので、突然、思いつきで「ミニキッチン」のことについて書きます。
「ミニキッチン」とは、ワンルームマンションや2台目のキッチンとして設置されているコンパクトな流し台です。サイズは、90cm・105cm・120cm等々とあります。
どんなものかといいますと、シンク+1口コンロが設置されていて、下に冷蔵庫+収納、上に照明器具+換気扇+棚+水切り棚と盛りだくさんの機能がついた、箱型のキッチンです。
今回書くのは一番コンパクトな90cmのサイズのこと。このくらいのサイズになるとまず、調理するスペースなどなく、シンクのすぐ横がコンロとなる。(自炊している学生は料理ができないと嘆いていた)冷蔵庫もコンロの下なので高さが低いので2?のペットボトルなど横にしないと入らない。棚は 巾 約28cm、奥行き 約25cm。まあ、一人分のお茶碗とお椀、コップ×2ぐらい置けるスペース。
このタイプのキッチンは、都会の多くのワンルームマンションで設置されている。120cmくらいあるともう少し余裕ができるのであるが、90cmは究極のスペース。これは経済性の問題で狭いスペースをいかにもモノを付けておいて生活に必要なものは全部ありますよ~的 発想でとても料理をしていた人が考えたものだと思えない。というか、「料理なんてしなくてもお湯さえ沸かせればそれでいいではないか」という考えのもと開発されたのであろう。
さて、では昨日の学生のように料理をしたい人はどうすればいいのだろう~。まあ、簡単に言えば状況は何を言ってもかわらないのであるのだから、「工夫」するしかないのですね。それもできるなら「楽しみながら」。
まず、まな板が置けないということなら、シンクをまたいで置けるような まな板を探すか、どこかの現場でものぞいて板の切れ端でももらってきて必要な寸法に切ればOK。建築学科の学生ならそれくらいはして欲しい。
それと必ず必要だと思われるのは「キャスターの付いたワゴン」(プランにもよりますが・・・)これは動かせることが重要で必要に応じて移動させる。できれば箱型になっていて収納できると見た目もいいかも~。ということは台所用にこだわらなくてもいい。ワゴンの収納部分に炊飯器等、「ミニキッチン」に置けないものを収納しておく。コンロも一つなので、調理するときはワゴンの上でフライパンや鍋を置き換えて、しかも配膳スペースにも、してしまう。
ご飯を炊いているときには湯気が多いので、ワゴンの上に置いて、換気扇近くに移動させる。これできっちり排気できるはず。
この学生の場合はコンロがガスでもIHでもなく、電熱線のタイプで水を沸かすのも時間がかかるらしい。それなら、いっそのこと電熱線は使わずに、カセットコンロを上にのせて使用したほうがいいように思うなあ~。
長々と書いてしまったが、仕事をしないといけないのでこの辺りで終わり。ようは狭ければ狭いのを楽しむことが大切。それが「工夫」につながっていくのだろう。