滝沢ダム上から見下ろした、下へと降りる長い階段です。志摩リンが「降りたら帰ってこれなくなるやつだ」と評した階段ですが、実際には小学生低学年ぐらいの子供とその父親が下へ降りて行き、また登っていました。
ダム上から東の下流方向を見ました。深い渓谷をまたいで雷電廿六木橋の巨大なループ橋梁が空を舞うように周り、下へと続いていました。橋の向こう側の谷底に、さきに入った駐車場の一部が見えました。上図左下に見えるダム下の吊り橋が、志摩リンが行ったダム下流広場ですが、さきに入った谷底の駐車場から進むとかなりの距離があるのだと分かりました。
そしてダムの上を南へと進み、一度振り返って下を見渡すと、作中の場面と同じ景色が見えました。
上図右の「たけー」の場面ですね。志摩リンは「たけー」で終わっていますが、こちらは高所恐怖症ですから、背中にゾゾッと悪寒が走って目がくらくらしてしまいました。まったくゆるキャンの聖地はどこも高い所ばかりでシンドイです。
なので、上図の写真も、デジカメだけを突きだして下に向けて撮ったものです。斜面上にコンクリートで平坦面を重ねて作り、それぞれに階段を設けて繋いでいますが、どうみても贅沢な造りです。単純に階段だけを一本まっすぐに作るほうがコストがかからないだろう、と思います。それともこのように造らないといけない理由、事情があるのでしょうか。
視線を転じてダムの上部を見ました。御覧のように両側に歩道がつく広い道になっていますが、南側は昔ながらの細い林道に通じるのみで、国道や県道への連絡路とはなっていません。
ダム上のエレベーター施設の建物に着きました。ここも作中でそのまま再現されており、志摩リンも来ました。
上図左の場面ですね。志摩リンが来た時には、エレベーターは点検のため利用出来ませんでしたから、「ぐぬぬ」となったわけでした。
ですが、私の訪問時には利用可能でしたので、迷わず中に入りました。内部はこんな感じでした。ドアから入ると左に進み、突き当りに受付がありましたが、この時は無人でした。
受付の右側がエレベーター口でした。なにか悪の組織の秘密基地の入口みたいだな・・・。 (アホかお前は)
机の上に利用時の注意書きが置いてありました。ひとまず読んでみましたが・・・、なにクマが出没するとな・・・、火縄銃かカラシニコフが要るな・・・。 (アホかお前は)
ダム内のエレベーターと下の通路を合わせて「監査廊」と呼ぶようです。ものものしい名称ですね。要はダム内部の保守点検路であるわけですが、「監査」とエラそうな名前にするところが典型的なお役所意識を感じさせます。
なにが「監査廊」やねん、この通路に爆薬仕掛けたら「発破廊」になるやないか、ドカーンとダム本体を吹っ飛ばして敵の戦車師団を足止め出来るやないか・・・。 (アホかお前は)
で、エレベーターに乗って、内部の鏡に写った自身のみすぼらしい姿を撮るアホなホシノ。どうみても奇妙な不審人物ですな・・・。
エレベーターを出た瞬間、冷気に包まれました。うわっ、寒っ、と驚きました。エレベーター近くに設置されてある温度計を見ると、なんと13度でした。夏の昼過ぎで外は33度ぐらいありましたから、一気に20度も下がったわけです。
ダムの真下の監査廊は、まるで軍の地下壕のような雰囲気でした。順路の札を見て進むと、前方に上へ登る階段が見えてきました。 (続く)
接続する道等がわからないので適当な推察ですが....
この階段の反対側は一般的な道とかの接続が可能ではないでしょうか?
だとすると反対側は道すらない場所になるかと.....
そうなると堤体が完成するまで下流から建設資材を搬入する必要があるはずです。
ダム上部まで一気に作ってクレーンを置ければ資材搬入は楽でしょうが、法面補強も一緒にやるとなるとあのようなステージを作って徐々に上まで行くという工法になるのではないかなと....
そうです。階段はダムの左右両端につきますが、いずれも上下が一般道路とつながっています。
>ダム上部まで一気に作ってクレーンを置ければ資材搬入は楽でしょうが、法面補強も一緒にやるとなるとあのようなステージを作って徐々に上まで行くという工法になるのではないかなと....
なるほど法面補強も兼ねるわけですか。たぶんそれでしょうね。
以前に訪れた長島ダムや井川ダムに比べると、こちらの滝沢ダムは最近の竣工で新技法が活かされているせいか、ダム堤とかが薄くて華奢な造りという印象を受けました。