2021年11月28日、日曜日の朝は昨日に続いて快晴でした。二泊した掛川駅至近のホテルくれたけイン掛川を7時に出発してJR線に乗り、上図の金谷駅に7時20分に着きました。
昨日に続いて今日も大井川鉄道本線に乗るべく、上図の駅舎に向かいました。切符は昨日購入した2日間の周遊きっぷが使えるので改札口もサッと通れました。
お決まりの駅名標撮影。何度も撮っているのに、なんとなく撮ってしまうのでした。
この日の列車はわれらが関西出身の旧近鉄車輌でした。大井川鉄道本線を、ゆるキャン聖地巡礼だけで今回を含めて4回往復しましたが、そのうちの3回の往路の列車がこの車輌でした。それで、個人的には大井川鉄道というと旧近鉄車輌のイメージがまず思い出されてくるのです。
ですが、今回の4回目の乗車利用が私にとってはラストになります。今回行く畑薙エリアへの巡礼行動をもって、5月から3度にわたったゆるキャン大井川エリア聖地巡礼が完結するからです。
なので、ゆるキャン大井川エリア聖地巡礼完了を迎える日の行きの列車が、個人的に懐かしくて楽しくもある旧近鉄車輌であったのは、大変に素晴らしいことでした。これで今回の巡礼も成功だな、と確信しました。
2輌編成の1号車に乗車しました。上図の案内表示もすっかり見慣れたものになりました。
あれ、今日は日曜日なんだけどな、と思ったほどに車内は空いていました。7時47分に金谷駅を発車した時点で、乗客は私の他に4、5人ほどでした。
7時53分、次の新金谷駅に到着。ホームに入る直前に機関区が見えました。上図のように転車台には蒸気機関車が乗っていましたが、あれが普段の展示状態であるそうです。
金谷駅で貰った大井川鉄道案内パンフレットによると、この蒸気機関車は、昭和12)年(1937)製造のC12形164号機であるそうです。中央本線などで活躍後、千頭駅での静態保存展示を経て、昭和62(1987)年7月に営業運転を開始しています。現在は休止中であるそうです。
最初は、もしかしてあの機関車が「トーマス号」の本来の姿かな、と思いましたが、パンフレットによると「トーマス号」に扮しているのはC11形227号機で、この年は9月頃まで「トーマス号」として運行されていたそうです。
駅に停まるたびに何人か乗ってきて、次第に車内の半数以上の席が埋まってきました。多くは地元の方のようで、天気も良いからちょっと近くへお出かけしよう、といった感じが殆どでした。
その後しばらくウトウトしていて、8時20分の停車駅でハッと目が覚めました。上図の古い木造駅舎が目に入り、ああ家山駅か、と気付きました。その古い駅舎は、昭和4年(1929)12月開業以来の建物ですから、文化財級の存在です。
ですが、上図の駅名標だけは、元のものが老朽化したため、平成9年に大井川鉄道OBや地元住民が寄贈したものに交換しているそうです。元の駅名標は降ろしてどこかに保管してあるのかな・・・? (続く)