車山高原肩のレストハウス「チャプリン」で45分ほどを「コーヒー」や「厚焼きトースト」、「高原のソフトクリーム」などをいただいて過ごした後、バス停に戻って上図の12時53分発の上諏訪駅行きバスに乗りました。
既に空はどんよりとした雲に覆われつつあり、天気予報通りに雨が降りそうな気配でした。ですが、この天気予報は諏訪地域の山間部のもので、麓の諏訪湖および市街地では「曇り時々晴れ」となっていました。
帰りのバスの車内は、朝に登って来た時のほぼ満員の状況とはうってかわって閑散としていました。乗客は私を含めて9人でした。
乗車直前にバス停で二人組の登山客と雑談した際に、霧ヶ峰の登山ルートは車山高原から白樺湖に降りるか、茅野駅行きのバスに乗り換えて白樺湖経由で下りるパターンが一般的、と聞きました。その逆もあるけれど、全体的にずっと登りになるからキツい、霧ヶ峰から車山高原まであがってそれから白樺湖方面に行くほうが大体下り坂になるから楽、と聞きました。
なので、今朝ともに上諏訪駅から乗った大勢の登山客の大部分は、白樺湖方面に移動したのだろうな、と理解しました。それで帰りのバスは空いていて席に座ることも出来ました。
車山高原から霧ヶ峰インターへ戻る途中の、南側の景色です。見ていたら窓ガラスにポツポツと水滴が付き始めました。とうとう降って来たか、バスに乗ってからで幸いだった、と思いました。
帰りのバスも、行きと同じように霧ヶ峰インターからビーナスラインを北へ進んで八島湿原に向かいました。その途中の北側の景色です。正確には八島ヶ原湿原と呼ばれ、日本を代表する高地帯の湿原として知られます。
霧ヶ峰高原の北西部に位置して標高は1630メートル、湿原の主役ともいえるミズゴケの種類は18種にのぼり、中には稀少な種類もあって国の天然記念物に指定されています。
八島湿原のビジターセンター(上図左奥の建物)と観光駐車場に着きました。バス停はビジターセンターの玄関口前にあって、バスは観光駐車場の中を横断してバス停に停まりました。十数人の登山グループ客が乗ってきました。
雨が・・・、と話していたので、雨に降られて急いで帰ることにしたもののようでした。ですが、パラついた程度で間もなく止みました。
八島湿原から霧ヶ峰インターを経て、下の霧ヶ峰高原スキー場の最寄りの「強清水」バス停に入りました。ここで付近の山小屋からの荷物や配達物などを積み込んで、バスはロータリーからビーナスラインに戻りました。
空は、東のほうはどんよりとしていましたが、西側はまだ青空が広がっていたので、諏訪市街に戻る頃にはまだ晴れてるのかな、と思いました。
13時50分、終点の上諏訪駅前バス停に着きました。思った通り、諏訪市街エリアの天気はまだ晴れ間があって、霧ヶ峰高原ほどには崩れていませんでした。
上図奥に見える白い施設が、上諏訪駅の南に建つ、東口とここ西口とを結ぶ連絡用の陸橋です。駅から西口へは直接出られないので、駅の改札口は東口にしかありません。それで東口から西口に行くには、あの白い陸橋を回らないといけないのです。
上図では、白い陸橋は上諏訪駅の付属のようにみえますが、実際は上諏訪駅の東に並ぶ商業施設への連絡用陸橋であって、駅の建物には含まれません。
だから、駅内から陸橋には上がれず、いったん外に出ないといけないのですが、そのことを知らずに駅内で陸橋への階段を探し回って右往左往した挙句、時間を無駄に浪費したり、西口からのバスに乗り遅れたり、というケースが少なくないそうです。
記念に撮った上諏訪駅前バス停です。西口のほうです。時刻表を御覧下さい。霧ヶ峰高原に行く季節限定の登山バス時刻表が、一日6便しか無いこと、午前中と夕方だけに配分されていることが分かります。この時期は土日祝日のみの運行ですが、夏場の指定期間は毎日運行されるそうです。
この霧ヶ峰高原行の登山バスは、毎年、時刻表が変わります。運行元のアルピコ交通の霧ヶ峰線・八島湿原線の案内ページにて春のシーズン前ぐらいに公開されますので確認しておくことをおすすめします。
アルピコ交通の霧ヶ峰線・八島湿原線の案内ページはこちら。
13時53分、上諏訪駅の玄関口に着きました。この駅舎は東口にしか玄関が無いため、西口のバス停へはいったん外に出て南の陸橋を渡っていく必要があり、時間がかかります。帰りも3分ぐらいかかって陸橋経由で東口に回りました。
次に乗る予定の列車は14時32分発の松本行き普通でした。30分余りの余裕があったので、駅内の土産物コーナーで嫁さんにリクエストされた品も含めて食材中心に7品ほど購入し、その場で宅配便発送の手続きもしました。まだ旅行を続けますから、荷物が増えるのは避けたいですし、食材には生ものも含まれますから、すぐに家に配達して貰ったほうが嫁さんも安心してくれます。
買物をして、14時32分発の松本行き普通に乗り、しばらくはウトウトしていたと思います。その間の記憶があんまり無いからです。
ウトウト状態から覚めて時計を見たら15時15分でした。その4分後の15時19分に松本駅に着きました。
この日の宿は、上図の「ホテルMマツモト」でした。JR松本駅から徒歩3分の至近にある、ビジネスホテルとカプセルホテルを合わせたようなタイプのリーズナブルな宿泊施設です。
「ホテルMマツモト」の公式サイトはこちら。
以前に出張で利用したことがあって知っていたのですが、それよりもこの建物の商業施設の中に文教堂があって閉店間近だったのと、すぐ隣にタイムズレンタカーの店舗があるのが、今回ここを選んだ理由でした。翌日はレンタカーを利用する予定だったからです。
それで、チェックインする前に文教堂へ寄ってプラモデルや鉄道模型の品ぞろえを見物して2品ほど購入し、その後レストランで早めの夕食をとりました。それからタイムズレンタカーの店舗にも立ち寄って、翌日の予約手続きをしました。
以上で、この日までの二日間の巡礼行動のレポートを、下諏訪霧ヶ峰編として括ります。翌日はレンタカーで高ボッチ高原へ行きましたので、項を改めまして高ボッチ高原編として綴ります。 (了)